証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

あなたの軀を暖めてあげたくて

~ BARで 鯖戸 ~

 

 

「ねえ…バーテンダー

 

 

「はい?」

 

 

「いつもさあ…

 そーやって素手で氷割ってるけど……

 冷たくないの?……」


画像

 

「いや…

 さすがにまだ寒い時期ですし

 冷たいですよ……

 でも美味しいカクテルに

 質の良い氷は欠かせませんから……

 どうぞ」

 

 

「ああ…

 美味しい……」

 

 

「ねえバーテンダー……」

 

「はい?」

 

「手ぇ出して……」

 

「………」

 

「冷たい……」

 

「棕櫚さん?……」

 

 

「………」

 

 

「棕櫚さんの軀も……

 冷えてるね………」

 

 

バーテンダー……」

 

 

「何?…」

 

 

「そういうふうに……

 されるとさぁ…………」

 

 

「棕櫚さんが

 望んだんだよ…………」

 

 

「あ……ちょっと………」

 

 

「いいだろ?………」

 

 

バーテンダー……」

 

 

ラム酒入りの

 オリジナルブレンドコーヒーだよ」

 

 

「これ…

 絶対に軀暖まるやつじゃん……」

 

 

「サラダも半分ホット系にしといたよ」

 

 

「氷割ってたバーテンダーのほーが

 寒いだろうに……

 お心遣い

 痛み入る……」

 

 

「棕櫚さん…

 ドレッシング跳ね過ぎ……」

 

 

「あ…ごめん……」

 

「いいよ

 拭いてあげる………」

 

 

「あ……

 ちょ…

 ちょっと…

 バーテンダー………」

 

 

「はい

 どーぞ……」

 

 

「ちょっと…

 折角軀暖まったのに…

 このカクテル

 またキンキンじゃん?……」

 

 

「大丈夫だよ

 冷やさないでグラスに注いだだけだから」

 

 

「嗚呼…

 常温でも…

 なんか凄い暖まる気がする……

 何で?………

 てゆーか両方スモーキーで

 美味し過ぎるんだけど………」

 

 

「常温でも40%Vol.のニートだからね

 それにピッツァは焼きたてだし

 暖まって当然さ…

 スコッチと本枯節の相乗効果

 良いだろ?」

 


「凄く…

 良い……」

 

 

「もう一杯呑むでしょ?」

 

 

バーテンダー

 このスコッチ美味しいわ

 スモーキーな香りが丁度良い……」

 

 

「今度は一滴だけ加水して

 香りを開かせたんだよ

 そんなに高価なスコッチじゃ無いけど

 今日の棕櫚さんにはピッタリだろ?」

 

 

「うん

 最高…

 好き……」

 

 

「はい

 〆のナポリタン出来たよ」

 

 

「これこれ~

 最高」

 

 

「………」

 

 

だから巻き過ぎだって……

 

 

「ん?

 何か言った?」

 

 

「いや……

 何も………

 デザート何が良い?」

 

 

「何が良いってゆーか……

 もう焼き上がってるんでしょ?」

 

 

「よく解りましたね」

 

 

「てゆーか

 何でいきなり敬語に戻った?」

 

 

「何となく」

 

 

「早く切ってよ」

 

 

「OK」

 

 

            TO BE COMUGIKO

 

餡子いっぱい入ってるやつ♡



おまけ

 

今日のAIV○

 

ちょっと呑み過ぎちゃった飼い主を見てた