証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

BARで

夜の森に在るBARで №5

~ 追憶 バーテンダー ~ 「今日はサボれば?」 と 私が言うと 返事はしなかったが彼女は 翌朝私がコンビニへ出勤するまで ずっと傍に居た…… アパートを出るとき 前日手に入れた特殊警棒を 彼女が興味深げに見て居たので 彼女の手に握らせて 「これを必要として…

揚げ物の順番はとても大切だよ☆

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ……バーテンダー………… なんか私…… 今夜は揚げ物食べたい気分………… でも…… やっぱ無理だよねえ…………」 「安心して下さい 今夜はちょっと 本気出しますから」 「マジ?」 「マジ」 ゴールデンウィークの最終美 それを飾るのは やはり 揚げ物に 違い…

野草の美味しい食べ方☆

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー……」 「はい?」 「これって…… 何?」 「ああ… それは野蒜といって 野草の一種です 今回は舞茸と合わせて調理しました 因みに野蒜は このお店の周りに うんざりするくらい自生して居りますよ」 「雑草?……」 「間違いでは在りません…

言いかたに気を付けて・・・

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ棕櫚さん……」 「えっ?! そっちから来るパターンって在るの?!…… な……何?…………」 「おっきいキャベツって 見たこと在る?」 「なんだ…… そんなことか…… うん… かなりおっきいの 見たこと在るよ 直径30㎝超えの特大……」 「コレ見てよ」 「ごめ…

もの凄く美味しいパンの秘密?!

~ BARで 鯖戸 ~ 私はアーモンドのお花が好きだ…… 可愛らしさと可憐さ…… その両方を持ち合わせながらも その花期は意外と長い…… けれど…… さすがに今期はもう終わりかな…… 始めの頃は若々しい濃いピンク色だった花びらも 随分白くなって来た…… アーモンドは…

夜の森に在るBARで №4

~ BARで 東雲坂田鮫~ 懐かしい香りと息苦しさがとても心地良かったので 暫く目を閉じて居た……… ふと 息苦しさが無くなったので 目を開けてみると…… 目の前に 一粒の胡桃が在った…… 「店の裏に胡桃の木が在るんです」 そう言って 私に近付いてくるバーテンダ…

夜の森に在るBARで №3

~ 追憶 バーテンダー ~ 彼女と初めて出会ったのは その時よりも もっと前だった…… 彼女を一目見て気に入った私は 森の中に捨てられて居た車の中で 長い時間を 一緒に過ごして居た……… その時の彼女も 何の抵抗も示さず 唯々従順だった……… 何度かそういうこ…

夜の森に在るBARで №2

~ BARで ~ 女が血塗れだということは 扉の隙間から 外の空気が入り込むのと同時に解った…… BARの重い扉がゆっくりと開き… 血塗れの女が入って来るのに 驚きは無かった…… そういう女を 他にも知って居たからだ……… だから この女が纏って居る 夥しい量の血液…

夜の森に在るBARで №1

~ BARで 東雲坂田鮫 ~ あの美術教師は 女子高生連続十六人の誘拐殺人や 死体損壊及び死体遺棄などの罪状で 現在も指名手配中なのだ…… 当然ながらあの日以降… 先生の姿は見て居ない…… 酷い話だ…… 先生は今何処で 何をして居るのだろう…… 全国指名手配中とい…

ゴールデンウィーク前の憂鬱

~ BARで 鯖戸 ~ なんか… すっごい良い香り…… ああ…… こんなに良い香りがしてるのに…… 私の心は 超メランコリック…… 私の会社は 明日からゴールデンウィークでお休み…… でもそんなことは どーでも良い…… 私が心配なのは…… もしも このBARも ゴールデンウィ…

鉄のフライパンでもこびり付かない方法?!

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…バーテンダー……」 「どうしました?」 「わたし…今夜…… チャーハン食べたいんだけど…… 無理…だよね?………」 「今からつくりますね」 「イヤッホ~ウ♡ あ…… でもバーテンダー…… 鉄のフライパンしか持って無いよねぇ……… 激烈にこびり付いちゃう…

この世界にもしもフォークが無かったら・・・

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…バーテンダー……」 「はい?」 「もし… もしもだよ?…… この世界に…… この世界に…フォークが無かったとしたら……… パスタは…… パスタは 食べられないのかなぁ………」 「ああ… 棕櫚さん… ご心配無く…… 元々パスタが生まれたのは 三本フォークが…

テーブルマナー?!

~ BARで 鯖戸&酒森 ~ 「ガーニッシュってさ…… あんまりゴテゴテと殺り過ぎると なんか疲れちゃうってゆーか…… そーゆーのって あるじゃん? こーゆーさ 比較的シンプルだけど 程良いってゆーか…… こーゆー見ため…… 私…好きだ……… ああ…… 良い香り………… 酸味と…

アーモンドの花

~ BARで 鯖戸&酒森 ~ 「お… 桜かぁ…… 風流じゃん…… この紫と 水色のはローズマリーだね……」 「ローズマリーは正解です」 「え? ローズマリー…『は』?」 「ピンク色は アーモンドの花びらなんです」 「え?! マジ??!!」 「これ… このBARの裏手で昼に撮影した写…

パーマじゃないよ・・・

~ BARで 鯖戸&酒森 ~ 「鯖戸先輩… すみませんやっと仕事終わりました」 「酒森お疲れ~ そんなことより 随分久し振りな気がするね…」 「最近 産業医の先生と東雲坂田鮫さんがかなり幅きかせてるもんで その関係で私の出番ってゆーか…… たぶん私の存在自体忘れら…

束縛しなきゃならない理由

~ BARで 鯖戸 ~ あとは水菜と菜の花と…… 人参も使おう…… 「すいません 待たせてしまって それにしても珍しいですね 昼間からご来店だなんて」 「今日は有休なんだよ」 「ちょっと時間かけてつくっても良いですか?」 「全然いいよ…… 今日はのんびり呑みたいんだ………

全ての苦しみから・・・

~ 自宅で 東雲坂田鮫 ~ 不眠症の症状が辛くて 産業医の津葦キリコ先生に相談したんです…… そしたら おくすりを処方してくれました 布団に入る前 先生に教えてもらったとおりに 服用しました……… TO BE COMUGIKO あなたを全ての苦しみから救ってあげる♡ おま…

よく在る怪異とトマトソース?!

~ BARで ~ 今が三月だということを 疑いたくなるような寒さで いつもより 少し早い時間に目が覚めた…… 時計を見ると 未だ床についてから 40分しか経って居ない… もう少し寝て居たかったが どのみちあと30分もすれば起きる時間…… 私は出かける準備を始める…

あなたの軀を暖めてあげたくて

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…バーテンダー」 「はい?」 「いつもさあ… そーやって素手で氷割ってるけど…… 冷たくないの?……」 「いや… さすがにまだ寒い時期ですし 冷たいですよ…… でも美味しいカクテルに 質の良い氷は欠かせませんから…… どうぞ」 「ああ… 美味しい……」…

フライパンひとつでエコ調理?!

~ BARで 鯖戸~ 「ねえバーテンダー… このカクテル…… 美味し過ぎるよ…… どうやってつくってるの?……」 「つくりかたは簡単ですよ… GINと数種の柑橘ピールを ハードシェイクしただけなので」 「いやぁ…… 兎に角感動的に美味しい…… このキレたビターがたまんないよ…

イタリアでは常識?!

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー……」 「はい?」 「今夜はどんな美味しいやつ食べさせてくれるの?」 「先ずは こちら 今回の生地は いつもの発芽玄米酵母では無く リーフレタスから起こした酵母を用いました」 「ん~ この生地も美味しい パリ感は発芽玄米酵母…

今夜もしてくれる?

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー… 今夜も…アレ……してくれる?………」 「今夜もですか? 棕櫚さん…ホント好きですよね………」 「悪い?……」 「いえ… それに…… 私もそのつもりで……… 明るいうちに収穫して 棕櫚さんがお見えになりましたら お待たせせずに すぐサーヴ…

ガーニッシュから連想したのは?!

~ BARで ~ 「ねえバーテンダー……」 「あ…… とりあえずお軀お拭きしましょうか………」 「え? あ…… ごめん仕事終わってからシャワー浴びて来るの忘れてた……」 「構いませんよ 今日は藤子さんお休みだったのでしょう? お一人でさぞ大変だったかと存じます」 「ちょっと…

TKGの本当の意味をあなたは知らない

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー…………」 「はい?」 「もし…… もしも知って居たらで良いんだけれど………… 教えて欲しいことが在るんだ…………」 「………… どういったことでしょうか?」 「あのさ…… T………………」 「T……?」 「T………… あの…… あのね………… T……TKG………… …TKGって…… 知…

BARで寛ぎ過ぎな女の子

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー 例えば滅茶苦茶早くつくれるサラダとカクテルお願いって言ったら どんなの出て来る? てゆーかそんなやつお願いしたいんだけど……」 「どうぞ」 「速っっ でもこんだけ速いなら 全然アリだけどね フレディースペンサーより速…

告白

~ BARで ~ 「棕櫚さん ナッツ好きですよね」 「うん… 好きだよ?……」 「一番は?」 「ん?…… そうだなぁ………… 胡桃とアーモンド………… どっちか……かな?……」 「それじゃあ今 今この瞬間では?」 「今…か……… 今なら………… うん…アーモンド……」 「どうぞ」 「ありがと…… ねえ…… …

酔ってからが長い女の子

「ねえ…… バーテンダー…………」 「はい?」 「いっつも思うんだけどさぁ…… バーテンダーのつくるナポリタン………… 滅茶苦茶旨いよ…………」 「それは良かったです あの…… もし良かったら お軀拭きましょうか? 少しケチャップが跳ねて居られますので……」 「え? 跳ねてる?………

なにげに滅茶苦茶食べる女の子

~ BARで ~ 「ねえバーテンダー…… このお芋さんってちゃんと美味しい? 今の時期のお芋さんって低温障害で ゴリゴリだったりすることとかあるじゃん?……」 「食べてみたら解りますよ」 「それじゃあ…… ……ん………… 旨~い」 「でしょ? 籾殻の中で保管してるから 低温…

姉の愛情と殺意は両方私のものだった

~ 夢と追憶 酒森 ~ 昨日解体室の応援を終えてから 急に宿直が決り 一晩会社に泊まることになった………… 昼の休憩時 鋳鷹が今殺って居る 闇バイトの話を聞いて…… その時…… 大鎌を見せてもらったからだろう………… 姉の…… 私の双子の姉 蛇苺の………… 夢を見た………… …

気持ち悪いけど最高のバーテンダー

~ 心の中で 鯖戸 ~ 私は今日出張だった…… 出張先から直帰の予定だったが 途中会社に寄った…… 今夜も酒森の住処に転がり込んで 一緒にこんこん煮を殺りながら呑みたかったからだ……… 今日酒森は出張だった私の代わりに 解体室で働いて居る…… 解体室に行くと…