証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

追憶

夜の森に在るBARで №5

~ 追憶 バーテンダー ~ 「今日はサボれば?」 と 私が言うと 返事はしなかったが彼女は 翌朝私がコンビニへ出勤するまで ずっと傍に居た…… アパートを出るとき 前日手に入れた特殊警棒を 彼女が興味深げに見て居たので 彼女の手に握らせて 「これを必要として…

送迎の人がくれたもの №9

~ 追憶 津葦キリコ ~ いつものように仕事の時間より早く待ち合わせして 今… 送迎の人と車の中……… 私が上になって居て… 送迎の人に 「目を閉じて」 と 言った…… 送迎の人は目を閉じてから 「終わってからじゃダメかなぁ……」 と 目を閉じた自分の額に ゆっくりと…

送迎の人がくれたもの №8

~ 追憶 津葦キリコ ~ お片付けの仕事は どうやら私に合って居るらしい…… 上の期待に応えられなかったのは 女に自殺されたあの一回だけで それ以降は 上からの要求以上に成果を上げ続け 今はかなり重要なお片付けも任されるようになった……… お金の面ではも…

夜の森に在るBARで №4

~ BARで 東雲坂田鮫~ 懐かしい香りと息苦しさがとても心地良かったので 暫く目を閉じて居た……… ふと 息苦しさが無くなったので 目を開けてみると…… 目の前に 一粒の胡桃が在った…… 「店の裏に胡桃の木が在るんです」 そう言って 私に近付いてくるバーテンダ…

夜の森に在るBARで №3

~ 追憶 バーテンダー ~ 彼女と初めて出会ったのは その時よりも もっと前だった…… 彼女を一目見て気に入った私は 森の中に捨てられて居た車の中で 長い時間を 一緒に過ごして居た……… その時の彼女も 何の抵抗も示さず 唯々従順だった……… 何度かそういうこ…

夜の森に在るBARで №2

~ BARで ~ 女が血塗れだということは 扉の隙間から 外の空気が入り込むのと同時に解った…… BARの重い扉がゆっくりと開き… 血塗れの女が入って来るのに 驚きは無かった…… そういう女を 他にも知って居たからだ……… だから この女が纏って居る 夥しい量の血液…

夜の森に在るBARで №1

~ BARで 東雲坂田鮫 ~ あの美術教師は 女子高生連続十六人の誘拐殺人や 死体損壊及び死体遺棄などの罪状で 現在も指名手配中なのだ…… 当然ながらあの日以降… 先生の姿は見て居ない…… 酷い話だ…… 先生は今何処で 何をして居るのだろう…… 全国指名手配中とい…

送迎の人がくれたもの №8

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 今夜は斧の 峰だけを使うつもりだった…… あの姉妹の 痣だらけの軀を思い出す…… 施設長にも同じような痣をつくって ラムネのお礼としたかった…… フロントのひとが部屋から出た後 先ずは左足の向こう脛から打ったが…… どうやら力…

送迎の人がくれたもの №7.5 番外編

~ ホテルで フロントのひと ~ いつも一回目は ドキッとする……… いい加減慣れろよと 毎回自分にツッコむのだが…… 全然慣れない…… 少しの間を空けて 今度は立て続けに三回…… 今夜は全て命中したらしい………… 私は受話器の上に 手を置いた…… このホテルのマニュ…

送迎の人がくれたもの №7

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あれから 半年くらいが経過した夜だった………… 笑いながら私の髪を掴み あまり清掃の行き届いて居ない床面へ押しつける施設長…… 私の髪を掴んで居ないほうの腕を 私の膝裏に入れて持ち上げたとき… 「半年以内に自殺する予定とかっ…

送迎の人がくれたもの №6

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 施設長は…… 毎晩 顔立ちの整った女児達の中から何人かを選ぶのだが あの姉妹は特にお気に入りだったらしく その頻度は 他女児達との比にならなかった……… 姉妹の泣き声や叫び声は 夜遅くまで止まないのが普通だった………… これは …

送迎の人がくれたもの №5

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 施設長と会ったのは 本当の偶然では無いにせよ…… ばったりと そういう感じでは在った………… 販売の部署に居た頃 送迎無しで単独仕事の日には あえて施設の近くでお客さんをとって居た私…… もしかしたらいつか…… とは もちろん思…

送迎のひとがくれたもの №4.5番外編

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ ヤッホー♪ 殺しに来たよ~♪ TO BE COMUGIKO お片付けの時は汚れても良いように全裸がオススメだよ♡

送迎のひとがくれたもの №4

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 「見逃して欲しい…… って… 言っても…… 無理…だよね?………」 と彼女が言うので 私は黙って頷いた…… 「苦しまないように… 殺してくれる?………」 と 問われたが……… 私は 指定の拷問を行って居る模様を 撮影して来るよう上司から命じられ…

送迎のひとがくれたもの №3

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あの日以来 送迎のひとと仲良くなって トカレフの実弾が無くなる度に ねだった…… 送迎の人はべつにいいよと言ってくれたが これ以上借りを増やしたくないからと言って 対価は毎回払った…… 質の悪い客にむちゃくちゃされたり ボ…

送迎のひとがくれたもの №2

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 音を立てないようそっと部屋の鍵を開けると あの客がベッドに横たわって居り 気持ちよさそうに寝息を立てて居た… さっき送迎の人に言われた通り トカレフを両手で構えて 絶対に外さぬよう 銃口が密着する寸前まで接近し 引き金…

送迎のひとがくれたもの №1

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あの会社に入社したきっかけは 以前同じ施設で暮らして居た女からの紹介で 私はその時13歳になったばかりだった…… 丁度その頃 施設の女の子2名を殺害した疑いをかけられて居た私に 選択の余地は無かったし 元々早く施設を出た…

道具の使い方?!

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 例えば 一つの道具でも 使い方は人それぞれ…… どれが正しいとか 間違って居るとか それは個人が決めることで在って 他者がとやかく言うことでは無いはずだ…… 但し… 社会生活を営む上で 倫理 というものの存在は 忘れないよう …

職務質問された日の話 後編

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ コンビニの店員さんが 右手に持って居る血の付いたスコップを使い 慣れた手つきで穴を掘り出したので 「私は穴を掘るのが得意です」 と言って代わった… 最近授業以外でも 早苗の手伝いで穴を掘る機会が多く その行為自体に自信が在った……

職務質問された日の話 前編

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 今私は お巡りさんから職務質問を受けて居る最中だが 今日如何にして母親に殴られずに シャワーを浴びるかの方法を模索することで 頭の中はいっぱいだ……… いつもの時間 いつもの格好 いつものコンビニで いつもの食パンを いつもの店…

殺りたいように殺ってくからね

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ こっちの私と こっちの私…… どっとも私なんだよね TO BE COMUGIKO

これは恋なのかも知れない

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 今までの人生で 私は幾度となく拉致され 監禁もされてきた…… だから多くの場合 経験に裏打ちされた勘が働き それを回避出来る…… そんなスキルを身につけて居た……… しかし 今回に関しては そのスキルが全く役に立つことは無く………

嫌だったけど断れなかった初体験の思い出

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 「ねえ…… 藤子…………」 「はい?」 「初めての時のことって覚えてる?」 「ああ…… は…い…… 覚えて……ます………」 「どんなだった?……」 「ああ…… えっと……… あまり…… 良い思い出では無い… ですね………… 唯々怖かったし………… 嫌でした…………」 「あ… ごめん…… …

私があなたにしてあげられること

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 彼女の瞼はまだ温かかった…… 時間にして 10秒にも満たない 短い時間……… まだ それだけしか経って居なかった………… 彼女は 今 私の腕の中で その人生に 帳を下ろしたところだった…… 彼女の最期の言葉は… 「どうして……こんな………」 細…

美味しいコーヒーと何故か感じる視線

~ 追憶 産業医 津葦 キリコ ~ コーヒーが好きだ 特に深煎りの豆で ゆっくり抽出した 濃ゆめのやつか良い…… 美味しいコーヒーは 落ち着いた気分で もっとゆったりと愉しみたいな…… と そう思う………… 今私は せっかくバリスタに淹れて貰ったばかりの 美味しい…

怖かったあの日のこと

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ ローズと初めて会ったのは 早朝の24時間スーパーだった…… その頃私は 夜勤明けにスーパーで 無料のアルカリイオン水を汲ませてもらうことが ルーティン化して居て その日もペットボトルを携えて 吸水マシーンの前へと向かっ…

姉を殺害したのは私です

~ 追憶 酒森 ~ 姉が他界した原因は 私にある……… もしも私があのころ…… 嘘でも良いから 笑顔をつくれるスキルを習得出来て居たとしたら…… 姉は今でも 元気に生きて居たかもしれないのだ……… 姉と最後に言葉を交わした日…… 姉は私にこう言った…… 「今日学校に…

こんなについてない日ってある?

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 今日の私は なんてついてないんだろう………… 朝からいきなり 猟奇殺人鬼に拉致られて 昼まで監禁…… めちゃくちゃされて殺されるっていう寸前に いっしょに拉致られた女の指骨が折られる音や 殴られる音を背に 全力で山を下った………

ついてないことって重なるもんだね

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ こいつ狂ってるのか? そう思ったり 実際に言葉にしたことは 今までに 何度も在った………… だけど それら全てが大袈裟だったと…… 今日の私は…… 理解した………… この状況下で 服を脱がないのだ…… 目の前に居る女が………… 服を脱ごうと…

本当に悲しいときの涙は左から

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ どうやら私は風邪をひいたらしく 頭痛が酷かった…… 吐き気もあり こめかみの辺りが青くなって居たし 左目がかなり充血しても居たので 数日の間 布団の中で大人しくして居た………… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…