証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

別の場所で

夜の森に在るBARで №5

~ 追憶 バーテンダー ~ 「今日はサボれば?」 と 私が言うと 返事はしなかったが彼女は 翌朝私がコンビニへ出勤するまで ずっと傍に居た…… アパートを出るとき 前日手に入れた特殊警棒を 彼女が興味深げに見て居たので 彼女の手に握らせて 「これを必要として…

夜の森に在るBARで №4

~ BARで 東雲坂田鮫~ 懐かしい香りと息苦しさがとても心地良かったので 暫く目を閉じて居た……… ふと 息苦しさが無くなったので 目を開けてみると…… 目の前に 一粒の胡桃が在った…… 「店の裏に胡桃の木が在るんです」 そう言って 私に近付いてくるバーテンダ…

夜の森に在るBARで №3

~ 追憶 バーテンダー ~ 彼女と初めて出会ったのは その時よりも もっと前だった…… 彼女を一目見て気に入った私は 森の中に捨てられて居た車の中で 長い時間を 一緒に過ごして居た……… その時の彼女も 何の抵抗も示さず 唯々従順だった……… 何度かそういうこ…

夜の森に在るBARで №2

~ BARで ~ 女が血塗れだということは 扉の隙間から 外の空気が入り込むのと同時に解った…… BARの重い扉がゆっくりと開き… 血塗れの女が入って来るのに 驚きは無かった…… そういう女を 他にも知って居たからだ……… だから この女が纏って居る 夥しい量の血液…

夜の森に在るBARで №1

~ BARで 東雲坂田鮫 ~ あの美術教師は 女子高生連続十六人の誘拐殺人や 死体損壊及び死体遺棄などの罪状で 現在も指名手配中なのだ…… 当然ながらあの日以降… 先生の姿は見て居ない…… 酷い話だ…… 先生は今何処で 何をして居るのだろう…… 全国指名手配中とい…

夜の森 後編

~ 夜の森で 東雲坂田鮫 ~ 何も考えず…… 或いは 何も考えられず………… 私は唯 そこに居た………… 月光と夜の森に…… 唯々身を委ねるだけだった………… その状況に変化が生じたのは 風に乗って流れてきた黒い雲が 月光を拭い去った時だった……… さっきまで月光と 夜の…

夜の森 前編

~ 夜の森で 東雲坂田鮫 ~ あの美術教師に 軀を 縛ってもらったとき……… 軀の自由が奪われるのに反比例して…… 心の自由は 与えられる気がした………… あれ以来…… 自分で自分の軀を縛るのは 毎日のことで…… 少なくとも 自分の部屋に居るときの…… …… 当たり前に …

達成感♡

~ 別の場所で 産業医 津葦キリコ ~ そうだ…… 失敗なんかじゃ無い…… 旨くいかない方法をひとつみつけただけ…… エジソンが言ってたもん…… 長ドスで切れないなら 得物のレヴェルを上げれば良い……手首の痛みが取れてからって思ったけど…… いや…… やはりすぐだ …

旨くいかない方法をまたひとつ見つけただけ

~ 自宅で 産業医 津葦キリコ ~ 長ドスの腰が伸びた…… あり得ない……… あの女…… 間違いなく裸だった……… 見えない鎖帷子でも身に纏って居たか?………… いや… 縦しんばそうで在ったとしても…… あの華奢な軀… ただで済むはずがない…… 骨盤と肋骨の間… 私は正確に…

これで終わり

~保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「あの…… センセェ?……」 「なあに?…」 「今夜は私…… ちゃんと眠ることが出来るかしら?……」 「これで眠らなかった人は居ないわ……」 「センセェ?……」 「なあに?……」 「津葦先生の声…… 何だか…

センセェ?・・・

~ 保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ あの…… センセェ?…… 津葦… センセェ?…… 「もう少し前に来て……」 センセェ?…… 「足も…… 縛るね…………」 あの………… センセェ?……………… TO BE COMUGIKO

先生を信じて良いですか?

~ 保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「あの… 津葦先生……」 「えっ?… な… な…んで?……」 「え?… どうかしましたか?……」 「あ… んーん…… 何でも無いわ… どうしたの?…」 「こないだもらった眠剤 全部呑んだんですけど 全然効かな…

愛するあなたへ

forever next time I want to be with syuro forever next time. I love you forever. TO BE COMUGIKO 伝えたいことが在るのなら…… もっと早く伝えておいたら良かったと 後悔しないように…………… 間に合う内に… いや…… 出来るだけ早く……………

全ての苦しみから・・・

~ 自宅で 東雲坂田鮫 ~ 不眠症の症状が辛くて 産業医の津葦キリコ先生に相談したんです…… そしたら おくすりを処方してくれました 布団に入る前 先生に教えてもらったとおりに 服用しました……… TO BE COMUGIKO あなたを全ての苦しみから救ってあげる♡ おま…

不眠症にサヨウナラ

~ 保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「なるほどね… 辛いよね……」 「はい……」 「でもね…… それはみんなが通る道…… あなただけじゃ無いわ…… 恋患の根本的な治療は… あなたと相手の問題だから 今すぐどうこう出来ることじゃ無いけれど…

先輩は躊躇無く全員殺害したんです

~ 別の場所で ~ この時の私は…… もう 血塗れだった………… もう後戻りは出来ないと 頭では解って居たけれど…… 涙が…… 涙が…止まらなかった………… まさか……… まさか…皆殺しにするだなんて………… 私は 想像もして居なかった……… 先輩は 「手本を見せて殺る…」 そう言っ…

きみのことが好きだから

きみは…… とても綺麗だ………… 特にボディラインが素晴らしい…………… 君みたいに美しい軀…… そうそうお目にかかれるものじゃない………… え? いや そうじゃないよ 君の魅力のひとつってことさ……… 嘘なんてついてないよ 言葉だけなんかじゃ無いんだ 私の目を見てよ …

血塗れの笑顔をくれる彼女

少し青錆の浮いた金属製ドアノブに触れると 物理的な冷たさだけで無く それ以外の何かも感じ…… 背筋が冷えた………… L字型のバーを下げ 重い鉄の扉に力をかける……… コンクリート打ちっぱなしの無機質な室内は 陰鬱な空気と 血の匂いで充満して居た………… 彼女は私…

昔殺ったこと

~ 保健室で 産業医 津葦キリコ ~ ああ…… ローズ………… どうしたの? それ…… へえ…… そうなんだ…… ありがとう 嬉しいよ お客さん相談ルームだったっけ? 良いことも在るんだね…… それはそうだろうね…… だって基本業務がクレーマーさんとのトークなんでしょ? …

女の温度と血の匂い

夜の色を吸い込んで 真黒になった刃を 女の頸動脈に当てる… 瞬間 女は「あ」と くちから漏らした………… まともに研いで居なかった刃は まだ女の首を傷つけて居なかった…… 女の喉に触れた刃から 間接的に伝わる浅い息…… それを感じながら 私は右手の小指と薬指に…

あなたも血まみれ

嘘偽りの無い事実だよ 始めは何も知らなかった あなたの笑顔が見たいから 私はあの子を手にかけた あなたのせいとは言わないよ 全ては私が決めたこと 私は随分大人になった 今まで自分がしてきたことの 罪を償う時間も無いし もとよりそんな量じゃ無い 罪な…

マグロの相手は嫌ですか?

~ 職場で 鯖戸 ~ あの…… マグロの相手って…… やっぱり…… 嫌ですか?…… そりゃ…… つまんないし…… 疲れるから……ね………… でも…… 偶にだけど例外も在るし…… 私が惹かれた女性のパーツ - 証券会社で働いて居ます (hatenablog.com) でもさ…… これが私の仕事なんだ…

笑顔でも人が集まるとは限らない

~ 自宅で 鯖戸 ~ 笑顔には人が集まる……… 笑顔で居なければ 愉しい人生は送れない……… 酒森 百合絵 はそう教えられ 作り笑いでも良いから…… 笑うことを………… 嘘でも良いから…… 笑顔で居ることを………… 求められた……………… だけどそれが どうしても出来なかったそ…

知って居なければならないこと

今日在ったことを…… 全て忘れてしまいたい……… 私は…… そう…… 思った…………… だけど…… 人間の脳は そんなに都合良くは出来て居ないことを…… 私は充分に理解して居た…………… 鯖戸先輩は……… いつもあんなことを……… 鯖戸先輩の軀には…… 様々な模様が描かれて居るけれ…

私がボロボロになった日

今日は出社してすぐ………… 法人営業部から 私の所属部署で在る お客さん相談ルームに電話が入った………… 私を名指しで呼び出したのは この会社の面接を受けた時 面接官をしてくれて居た 鯖戸先輩だった……… 今私は…… ボロボロの軀を 引きずるように動かし………… な…

涙の理由

~ 職場で 鯖戸 ~ 仕事中…… 何の前触れも無く…………… 私の頬を…… 血とは違う液体が… つたった…………… 最近こういうことが…… よく在る…………… もしこれを誰かに見られたとして……… その理由を尋ねられたとしたら………………… 私は…… なんと答えれば…… 良いのだろうか……………

私が惹かれた女性のパーツ

~ 別の場所で 鯖戸 ~ 今日は女を殺した……… 最初… 目が合ったと思って声を掛けたけど……… 無視された………… でもそんなのは 時間が解決してくれる… いつものことだ……… 女はマグロだったけど それを補って余るくらい…… 美しかった……… ここ最近では ダントツで一…

それでも私は殺します

~ 別の場所で 鯖戸 ~ 私の手は……… 今夜も…… 真っ赤だ……… 真っ赤に染まった 私の手……… 真っ赤に染まった指の付け根… 小指と薬指… そして中指…… その付け根に在る硬いタコ……… 私が今まで殺めてきた子達が… それまで生きて居たという証は…… もうこれだけしか…

赤い写真と姉の匂い

目を開けると ロココ調の猫足チェアが見えた…… 引っ越しの時 母に無断で持ちだした 私のお気に入り…… ここは私の部屋だ… ゆっくりと軀を起こすと… 自分が何も身につけていないことに気付いた…… 昨夜のことを…… 断片的に… 思い出す………… 赤い写真…… そう…… 赤…

座右の呵責

~ 心の中で 鯖戸 ~ 私のような 仕事…… というより 生き方……… 私のような生き方をしていると… 心安らぐ暇は来ない…… 若しかしたら… 私のような人間は 少数派なのかも知れないが…… 今の私にとって 死は日常で 何の珍しさも無く…… 今目の前で呼吸していた命が…