朝礼後の店内には…
暫しの間を置いて
良い香りが立ちこめる………
少し前に行われた
朝礼行為と相まって……
私の心は……
非現実の世界と…
半ば溶け合ったような状態…………
……………………………
程なくして…………
わたしの視界に入るのは……
床に置かれた
赤いソースのパスタ…………
ときどきフォークを取り上げられ…
髪を掴まれ
パスタに顔を押しつけられたり……
｢犬のように
くちだけで食べろ｣
と
命令されたりする…………
わたしは毎回…
黙って従う…………
勿論…
あのひとを怒らせたくないからだ………………
一番最初はハラスメント……………
回を重ねるうちに…
あのひとの趣味嗜好……
性癖の一部だと…
わたしの認識は変化してイった………………
しかし…
最近は…………
それもあのひとの
優しさのひとつなのだということに気付いた………………
何故なら…
そういう夜の処理物は………
まだ
生体反応があるからだ……………………
…………………………………………
それ故に……………
あのひとは…………………………………………
………………………………………
…………………………
わたしはいつも……
あのBOXを
開けて……………………
中に入った処理物の……
解体を行う…………………
通常はもう……
生体反応の……
……………………
無くなった状態………………
でも……
私の顔や軀が……
赤いソースで
汚れて居る夜の
処理物は………………
ロープで縛られ……
猿ぐつわもされた…………
まだ
生体反応のある状態……………………
時にはその処理物の……
動く胸部を
一方的に見るだけでなく……………
お互いの……
視線を交わす…………
こともある……………………
処理物の視線には……
大抵の場合……
怯え……
恐怖……
等の……
鈍色の感情が……………………………
………………………………
或いは………………
懇願………………………………………………
……………………………………
どちらにせよ……
それらの感情は……………
涙に希釈され
重力の奴隷となるばかり………………………………
生体反応の有無……
その違いにより
何が変わってくるのか……
ご存じだろうか？……………………
生体反応の無い処理物には無くて……
生体反応のある処理物にはある現象がある…………
それは……………………
出血…………
生体反応の無い処理物を解体しても……
わたしの顔や軀は
殆ど汚れない…………
しかし……
生体反応のある処理物に
刃を入れれば……
吹き出した血液により……
わたしのの顔や軀は……
真っ赤に染まってしまうのだ……………………
嗚呼………
なんという気遣い……
なんという優しさ……
そう…
事前に赤いパスタソースで
わたしが汚れて居れば……
後から血液がかかったとしても……
それが血液だとは……
誰も気付かない…………
つまり……
わたしが血液を浴びた
不浄な軀を……
恥じる必要が
無くなるということ……………
嗚呼………………
わたしは思わず
あのひとの……
膝下に……
抱きつこうとした………………
この……
感謝の気持ちを…………
あのひとに……
知ってもらいたかった…………
勿論……
その前に
胸部を思い切り蹴られたわたしは
仰向けに倒れたところで………………
あのひとの…
片方の手で首を絞められながら……
もう片方の手で……
服に隠れた部位を
散々に殴られたあげく……
片足を持ち上げられて…………
いつもの感じにされたことは……
いうまでもないが……………………………………
TO BE COMUGIKO
気のせいかも知んないっスけど
ここの職場って……
朝礼多くないっスか？
