証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

気を失う前

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 先生が姿を消した後も 私の基本的な生活は それまでと何も変わって居なかった…… 夜明け前 或いは 夜が明けてから帰宅する母親を避けて まだ暗い時間に外へ出る日々……… でも 基本的な生活以外では 変わったことも在った……… 私はあの日 …

酔ってからが長い女の子

「ねえ…… バーテンダー…………」 「はい?」 「いっつも思うんだけどさぁ…… バーテンダーのつくるナポリタン………… 滅茶苦茶旨いよ…………」 「それは良かったです あの…… もし良かったら お軀拭きましょうか? 少しケチャップが跳ねて居られますので……」 「え? 跳ねてる?………

自分が殺した

「鯖戸先輩…… この子……… もう…… 息してない…………」 「酒森が殺ったんだよ……」 「…… ……はい……」 「酒森も同じだね…… もう… 私と同じだ……」 「…………」 「酒森が殺らなきゃ私が殺ってた」 「はい…………」 「どうしたってあの子達は 死ぬことになってた…………」 「はい…… 解ってます……………

昔殺ったこと

~ 保健室で 産業医 津葦キリコ ~ ああ…… ローズ………… どうしたの? それ…… へえ…… そうなんだ…… ありがとう 嬉しいよ お客さん相談ルームだったっけ? 良いことも在るんだね…… それはそうだろうね…… だって基本業務がクレーマーさんとのトークなんでしょ? …

ブラック企業にもランクが在る

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ かなりの長時間 女が暴行され続けて居る倉庫の中で…… 隠れて居た…… 被害者は私の同僚で 加害者は上司と先輩達…… 私は全員の顔を知って居た………… 会社の金を盗んで逃げる計画を持ち出したのは 今 私の隣に居る女だった…… 広い倉…

余裕で?

「え? 鋳鷹がいつも髪に付けてるのって マジでピ●カラなの?」 「も~~っ 酒森センパイ今頃何言ってんスか? てゆーか ピ●カラじゃ無かったら いったい何なんだって話っスよー」 「ああ…… そっか…… 確かにそーだよね………」 「そっスよー 大事っスよ? 非常食!! …

女の温度と血の匂い

夜の色を吸い込んで 真黒になった刃を 女の頸動脈に当てる… 瞬間 女は「あ」と くちから漏らした………… まともに研いで居なかった刃は まだ女の首を傷つけて居なかった…… 女の喉に触れた刃から 間接的に伝わる浅い息…… それを感じながら 私は右手の小指と薬指に…

差別の無くなる日は来ない

「ねえ酒森ぃ……… 今晩…… いいでしょ?……」 「あの…… でも………」 「いいじゃん……… ねえ… 行こうよ…………」 「あの… でも…………」 「なんで? ねえ… いいじゃん」 「………あの……… ……鯖戸先輩………… ここじゃ…… ここじゃ…ダメですか?…… シャワー在るし……」 「それじゃいつもと変わん…

良い子だとは思うんだけどね

「酒森センパイ! それじゃあ私 ほんのちょこっとだけお化粧して来るっス 今日のコンパは 酒森センパイの為だけにセッティングしたんで 私は地味子な感じで 完全な黒子に徹するんで安心してくださいっス!!」 「別にいいって…… 鋳鷹の好きなようにしなよ 鋳鷹…

今日も届かぬこの想い

「鯖戸先輩…」 「ん?」 「さっきバーテンダーさんから着信入ってたんで かけなおしたんですけど… 明日流木ハンティング行かないか?って………」 「え? 良いじゃん 行こうよ」 「それが………」 「ん?」 「今回海だそうで………」 「え? 串打川じゃなくて?」 ……… …

死に対する閾値

~ クラスメイト ~ 「お前はくちを開くな私生児」 私の耳がその言葉を感知したすぐ後に 婆ちゃんは女を撃ち殺した…… 耳障りな悲鳴が聞こえた…… 私の髪をつかんで居た女の手から ゆっくりと力が抜けて行き 右半分が 熟れ過ぎたザクロのようになった女の顔に 引…

カビと無縁の味噌づくり?!

~ 鯖戸先輩の発酵教室 ~ 先にシャワー浴びて来なよ…… キレイな軀じゃ無いと 教えてあげないよ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ それじゃあ…… ………… しよっか………… こっち来なよ…… 先ずは…… 大豆を 丁寧に洗うところからね…… 洗ったらお水に浸…

なにげに滅茶苦茶食べる女の子

~ BARで ~ 「ねえバーテンダー…… このお芋さんってちゃんと美味しい? 今の時期のお芋さんって低温障害で ゴリゴリだったりすることとかあるじゃん?……」 「食べてみたら解りますよ」 「それじゃあ…… ……ん………… 旨~い」 「でしょ? 籾殻の中で保管してるから 低温…

オーキッドの愛

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 本当に悲しいとき 涙はいつも左側……… 左の頬を……… 冷たく濡らす………… 私はいったい ここでなにをして居るのか…… 貴女が居ない一日は とても寂しく そして悲しい…… 誰も居なかった冬の夜 暖炉にくべた 蘭のことを思い出す………… 小学校を…

愛と平和の寓意

「解ります解ります 私もよく殺るっスもん!」 「ああ… そっか… なんか嬉しいわ…」 「私も嬉しいっス! …あ… そーだ… 酒森先輩… 今日ってもしかして鯖戸先輩有休っスか?」 「ああ うん そだよ? なんで?」 「さっき解体室覗いたら 東雲坂田鮫さん血まみれで泣きじゃ…

世界の価値

~ 心の中で 酒森 ~ あなたの居ない世界にも 果たして価値は 在るのでしょうか?…… あなたの居ない世界にも カレーはきっと 在るでしょう…… あなたの居ない世界には トマトソースも 在るでしょう…… けれども親子丼は無い…… あっても私が 認めない………… ずっ…

きみなしでは居られない

「酒森? それ何見てるの?」 「あ… 鯖戸先輩おはようざいます あ… これ普通に『月刊ボルゾイ』です」 「ん? 何が普通なのかは解んないけど ボルゾイ好きなの?」 「はい 子供の頃14頭飼ってて 毎日私が散歩させてました」 「へー そうなんだ 私の実家も昔ボルゾイ居…

いくら経験を積んでも慣れないこと

~ 自分の部屋で 酒森 ~ 今夜は来ないのかな…… 急に来られると…… ちょっとウザいなって思ったりもするんだけど…… 来なきゃ来ないで……… 少し寂しい…気もするね………… さて…… 今夜は……… どんなふうに 殺ろうかな………… いくら経験を積んでもやっぱり泣いちゃう玉…

そして私は包丁を振り上げた

~ 心の中で 酒森 ~ 目が覚めて…… 琺瑯鍋の 蓋を開けた………… すつかり仕上がって居り その香りに うっとりした………… 鯖戸先輩が目を覚ます前に 会社の同僚経由で知り合った 近所のおばあちゃんの畑へ 野菜をもらいに行った…… 琺瑯鍋に 隙間が出来て居たので …

私の部屋で後輩と二人きりの夜 PART3

~ 私の部屋で 酒森 ~ 「え?? どーしたの?…… 滅茶苦茶泣いてるじゃない…… 大丈夫?……」 「解らないんです…… 急にまた…… 涙が止まらなくなって……」 「あ…… センパイ…… センパイも…… 泣いてる……」 「玉葱を調理する祭は 切ってから暫くおいといたほーが良…

鏡開きに刃物はNG?!

「鯖戸先輩…… 今日はどうしても殺らなきゃならないことが……」 「解ってるよ…… 私が殺るから 酒森は心配しなくて良い………」 「ダメです鯖戸先輩… 鏡餅に刃物は御法度なんDEATH……」 「刃物無しでどうすんだよ?…… 途轍も無く硬いじゃん?こいつ……」 「安心してください………

私の部屋で後輩と二人きりの夜 PART2

~ 私の部屋で 酒森 ~ 「先輩…… また… 来ちゃいました……」 「いいよ…… 上がんなよ……」 「センパイ……」 「どうした?……」 「なんか最近…… 急に涙が止まらなくなることが在って……」 「理由は?…… どうして涙が止まらないのか… 自分で解ってる?……」 「それが……

貴女になかなか言えなくて

~ 心の中で 酒森 ~ 永遠に続けることなんて出来やしない……… そんなことも解らない程 私は子供じゃ無かった………… いつかは終わらせなければならないということは…… 始めから解って居た…… そしてそのいつかは………… すぐにやって来るのだということも………… その…

私の部屋で後輩と二人きりの夜

~ 私の部屋で 酒森 ~ 「教えてあげるから…… こっち来なよ…………」 「あの… でも…… わ…私なんか…… イ…イヤじゃないですか?……」 「イヤだったら…… 部屋呼ばないから…… 先ずは服を脱がせてから 洗ってあげるね……」 「玉葱の服脱がせるのって…… 結構面倒なんですね…………

姉の愛情と殺意は両方私のものだった

~ 夢と追憶 酒森 ~ 昨日解体室の応援を終えてから 急に宿直が決り 一晩会社に泊まることになった………… 昼の休憩時 鋳鷹が今殺って居る 闇バイトの話を聞いて…… その時…… 大鎌を見せてもらったからだろう………… 姉の…… 私の双子の姉 蛇苺の………… 夢を見た………… …

気持ち悪いけど最高のバーテンダー

~ 心の中で 鯖戸 ~ 私は今日出張だった…… 出張先から直帰の予定だったが 途中会社に寄った…… 今夜も酒森の住処に転がり込んで 一緒にこんこん煮を殺りながら呑みたかったからだ……… 今日酒森は出張だった私の代わりに 解体室で働いて居る…… 解体室に行くと…

影で詐欺師と呼ばれて居る後輩?!

「酒森センパイ…… 急で申し訳無いんスけど今からなんとか行けないっスかね?……… 人数足りないもんで出て貰えると超助かるんスけど……………」 「……………… 鋳鷹………… だよね?…………」 「え?」 「いや………… 何でも無い…………」 TO BE COMUGIKO 勤務時いつもの鋳鷹 コンパ前化粧後…

信じてたのに

「酒盛さん… ホントは… ホントは始めから知って居たんじゃないんですか?………… ホントは… ホントは始めから……」 「東雲坂田鮫さん… 新年早々…どうしたの?…………」 ※本日1月4日酒森達の会社は仕事始めの日 「そうよ… ハァ…ハァ… 知らなかったのは… くっ…ハァ… 知らな…

美味しくて愉しい時間と空間の現在地

~ 心の中で 鯖戸 ~ 何故か全然飽きない………… 似たような具材を 唯ひたすら…… その隙間をこじ開けて 追って行く………… 見た目は正直…… アンニュイ&メランコリック………… それなのに美味しさは日に日に深まる………… この日もサラダは私がつくった…… つくったと言っ…

年末年始の過ごし方?!

~ 心の中で 鯖戸 ~ 大晦日の夜に 酒森の住処に上がり込んで 意外と 女子力高いじゃん…… って 思った…… 誰かと一緒に 料理したり 今まで したこと無かったし…… 特に稲荷や…… バターサンドクッキーなんて 私にとっては 未知の領域だった………… 初詣の後羽根つ…