「酒森センパイ……
急で申し訳無いんスけど今からなんとか行けないっスかね?………
人数足りないもんで出て貰えると超助かるんスけど……………」
「………………
鋳鷹…………
だよね?…………」
「え?」
「いや…………
何でも無い…………」
TO BE COMUGIKO
👇勤務時いつもの鋳鷹
👇コンパ前化粧後の鋳鷹
おまけ
~ 心の中で 酒森 ~
鋳鷹からの
コンパのお誘いは
悪いけど
断った…………
今夜も鯖戸先輩が来るし……
それに
今日は絶対に殺らなきゃならないことが在る……
今日も鯖戸先輩は残業だ……
解体室で声をかけたら…口には出さないけれど辛そうだった…………
今日も美味しいものを食べて
寛いで欲しい……
鯖戸先輩は働き過ぎだ…………
私が年に一度だけつくる
ハイソなデザート……
七分立てにした中沢パイセンクリームにラム酒とガリアーノで風味付け……
ヤバイ……
自分の涎で溺れそう…………
生地はカステラだけど……
ダークチェリーとパインのコンポートは自家製だ……
そろそろ
鯖戸先輩が残業を終えて
ドアーをノックするころだ…………
余った中沢パイセンクリームはバナナと和えた…………
ノックが聞こえたからドアーを開けた…………
鯖戸先輩は……引くくらい血塗れだった…………
シャワーを浴びてもらって居る間に
全ての準備は整った……
鯖戸先輩が大好きな烏賊的卵も
かなり良い感じだ…………
我慢できなくなって自分で食べてしまった…………
でも問題は無い……まだ幾つか鍋底で待機して居るのだ……
シャワールームから出て来た鯖戸先輩は
軀を拭くのもそこそこに
いただきますと言った……
鯖戸先輩は顔以外全身に刺青が入って居るから全裸でもあまり気にならない……
今鯖戸先輩との関係は私にとって非情に好ましい……
鯖戸先輩は生クリームが苦手なのだ…………
今ここに私の邪魔をするものは誰も居ない…………
鯖戸先輩は今日も幸せそうな顔でこんこん煮を食べながらお酒を呑んで居る…………
琺瑯鍋の空いた場所に私はすかさず具材を追う…………
折角なので少しだけ……
この生クリームは美味しい……少しで良いけど…………
鯖戸先輩の発した言葉はパーフェクトだった…………
鯖戸先輩との関係は永くつづけられそうだと思った…………
彼女が私のことをどう思って居るかは解らないけれど…………
鯖戸先輩がシベリア料理👆好きだと知った夜…………