2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 空気のように なりたいと 思い身なりを 整えて 今ぞ私は 門の前 無駄に高ぶる この胸に 手を添えなだめ 天仰ぐ 今の私は 月さえも 気付けぬ無色の 空気なり 一歩踏み出し 門の中 二三四五と 歩を進め 敵地を歩む この姿 君らの…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…… バーテンダー…………」 「どうしたの?」 「こないださあ…… 唐揚げ乗っかったピッツァ食べさせてくれたじゃん? 覚えてる?…………」 「ああ…… もちろん 覚えてるよ また食べたいの?」 「食べたいってゆーか…… こんどは……」 「とりあえず サラダの…
「酒森センパイ~~ お疲れさまっスぅ~~♪」 「あれ? 鋳鷹?…… 今日定時であがったんじゃなかったの?……. てゆーか… なんか今日のメイクナチュラルだね…………」 「今日は買い物行くだけだったんで こんくらいのメイクが丁度良いんス あんましゴリゴリにキメてくと…
~ 解体室で ~ 室内の状況を 視覚から得た情報だけを頼りにして説明すると こうなる……… **************************************************** 血塗れで泣いて居る女の子が居て しかも その女の子は 全裸で在る……… 傍にはもう一人の人間が居て その人間は …
~ BARで 鯖戸 ~ ラディッシュが…… 良い感じに育って来たな…… 自生レタスと共にサラダにしよう…… ラディッシュの葉は蓚酸が強いから茹でこぼして…… 「ねえねえバーテンダー 今夜は何たべさせてくれるの?」 「何が食べたい?」 「解ってるんでしょ?……」 ピッツァ…
~ クラスメイト ~ 女の両脛からは 白い骨が 顔を覗かせて居た… ピーラーを置き 今度は柳刃包丁で女の皮を剥ぎ取って行く…………… 柳刃包丁の初体験は 右足の脹ら脛………… 女が嘔吐した瞬間 藤子はそれまでより 多くのシャッターを切った… 藤子は女に 「今の良か…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 「あっ………」 「藤子………」 「いいんです…… 気にしないでください……… 私が望んだことだから… 後悔なんて…… して居ない………………」 「藤子………」 好きで…わたしが……… 望んでわたしが…殺ったこと……… それが 結果的にこうなっただけ…… 「好き… 大好き………
~ クラスメイト ~ 私はこの女に喋りかけたり この女の発言に答えたりすることを…… 止めることにした……………………… それでは待ちに待ったヴラド…ツェペシュごっこ… 始めるとしよう……… この日のために私は 日本の有名メーカーが製造して居る大きめのピーラーと …
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 「ねえ… バーテンダーさん…… 私… 確信して居るんです……… ツナマヨのおにぎりを考案した人は 本物の…… 天才だって………」 TO BE COMUGIKO 外見だけで 中身を判断するというのは とても難しい…… でもそれは おむすびやおにぎりに限ったこと…
~ クラスメイト ~ ブルーシートを広げると 女が目を覚ましたので とりあえずさっきと同じ右の脇腹を さっきより強めに蹴ってから… 藤子に手伝ってもらって 樹に縛り付けた…… その後ハサミを使って服を全部脱がせてから 私達も服を脱いだ……… 服を脱ぐと 藤…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 「あの…… バーテンダーさん………」 「ん?」 「わたし…… ちょっと解らないことが在って………… ……… あの…… おむすびと…おにぎりの違いなんですけど………」 「ああ… 簡単ですよ 結びの意味は解りますか?」 「最後とか終わりとか?……」 「そうです 大相…
~ クラスメイト ~ 今日誰を殺るか…… 事前に決めて 計画的に実行することも在るが…… それよりも… その時一人になって… つまり 機会に恵まれたときに殺る……… そういうことのほうが多い…………… 今回も そんな機会に恵まれたパターンだった……… 藤子にプレゼント…
~ BARで 鯖戸 ~ 「香ばしい…… 良い香り………… 何つくってるの?」 「おからを用いた ヘルシー気味のクラッカーを焼いたんです どうぞお飯あがりください」 「へ~ おから入りなんだ~ こんなの初めてかも…カリポリ… 美味しい美味しい♡ 熱燗と超合う♡」 おいおい待…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 私が職質され易い理由を 科学的に解き明かしたいと思い…… 日時や回数… 及びシチュエーション等を グラフ化するという試みを 実行してみた……… これにより 科学的且つ客観的な視点で 私が職質され易い理由が 見えてくるはずだ…………
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえねえバーテンダー… 超てきとーにつくった 焼きソバっぽいのが食べたい♡」 「良いですけど… もっと良いやつ食べて欲しいな…」 「そーゆー気分の時って 在るじゃん?」 「解りますけど…… まあ… そんなにたべたいなら つくりますけどね…… ガチ…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 若い男に 「他は?」 と尋ねると 「今この事務所内で生きて居る人間は 姐さんと自分の二人だけです………」 と そう答えた…………………… 「組長は?」 と そう私が尋ねると 若い男は 「え?! 言っちゃうんですか?!……」 と 驚いた顔を見せた…
~ BARで 停電中に起こったこと ~ 「鯖戸先輩…… ここのBAR… 何で今の時期にミニトマトとか在るんですかね…… 何か怪しくないですか?…」 「ああ… これは旬の時期に収穫したのを沢山冷凍保存してるんだって バーテンダーが言ってたよ?…… 冷凍したミニトマトって…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 若い男の態度が変わるまでに長い時間はかからなかった…… 血塗れの腹を押さえながら しきりに謝る…… 若い男………………… 「刺したんじゃなくて横に切っただけなんだから死なないよ みっともないから泣くんじゃない」 と そう私が言うと…
~ たぶん部屋で 酒森 ~ 君が好き…… 嘘じゃ無い…… 解るでしょ?…… 君のことが本当に好きだから…… だから私は君のことを束縛するの…… 君のことが好き…… 本当に好き…… 私は君のことを心の底から愛して居るの…… TO BE COMUGIKO 新玉葱も普通の玉葱も 元は同じ…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 目が覚めたとき…… そこは一点の 米粒ほどの光すら無い… 完全な…闇だった……… 耳を澄ませても…… 何も聞こえない………… おそらく私は拉致され 何処かに閉じ込められて居るか… 最悪…… 土の中に埋められて居るのだと思った……… とりあ…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 私は何故か よく職質される……… でも他の人達は そんなにしょっちゅう職質されることは無いらしい……… そこで私は自分なりに…… 何故私は職質され易いのか… それを考えてみることにした……… それを考えることにより 職質によって搾…
~ BARで 鯖戸 ~ 「最近暖かくなってきたから キンキンのGINとミントの組み合わせがマジ最高だね♡ ねえねえバーテンダー…… 今夜は何食べさせてくれるの?……」 「今夜は 久し振りにペンネと………」 「ねえねえバーテンダー ピッツァは? 私ピッツァも食べたい………」 「…
『プロローグ』 君と初めて会った時 私は言葉を失った…… 本当に美しい…… 信じられないくらい美しい……… と そう…… 思った…………… 衝動的に… 君に触れてしまった私を 君は… 拒もうとしなかった……… 私は君が欲しい と そう… 思った…………… あのとき君はどう思った?…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 例えば今私が…… 目の前に居るバーテンダーに向かって 誰かを好きになったことが在りますか? と尋ねたら どんな答えが返ってくるだろうか……… 「好きの重みというものは 人それぞれ違うので 私の好きと 藤子の好きには 隔たりが在るか…
~ 解体室で 鯖戸と東雲坂田鮫 ~ 「詩に認めれば 届くかな……… 乙女は立ちぬ血の闇を 照らして輝く朝のよう 眉目麗しき姿もて 骸の山を彩りぬ 返り血とれば照り渡る 月さえ恥じろうその風情 陽もまた乙女の輝きに いよいよ明るくなりまさる 返り血とれば美し…
~ コンプライアンス講習にて 東雲坂田鮫 ~ 本社に赴き コンプライアンス講習なるものを受講して来た……… ちょっと前 流行りだした頃よりは騒がれなくなったが… 今のご時世 最早コンプライアンスを無視しては なにもさせてはもらえないらしい……… 講習の内容…
~ 台所で 酒森 ~ 新玉ねぎで 常備菜をつくりました…… 材料は 新玉ねぎ ローズマリー(他のハーブでもOK) 塩 先ず新玉ねぎをスライス…… 出来るだけ薄く ※包丁苦手な方はピーラーで殺ってもOK ボールに入れて… ※こんなにつくらなくてもOK少量でも美味しい …
~ 追憶 美術教師 ~ 頬に切り込みの入った女を二人で解体した…… 外見上は痩せて居るように見えたのに 内蔵や血管には 黄色い脂肪がべったりと付いて居てがっかりした…… とりあえず浴槽へ放り込んでから さっきのコンパで一番綺麗だった女の解体に着手した………
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ……バーテンダー…………」 「どうかなさいましたか?」 「わたし………… 今…… とても悲しい…………」 「…………」 「ねえ…バーテンダー………… おからは…… おからはあんなに美味しいのに………… どうして主役になれないの?………………」 「棕櫚さん………… 主役だ…
~ 追憶 バーテンダー ~ あいつの部屋に入ると 私の部屋と 同じ匂いがした……… 大型冷蔵庫が在ったので女に 「冷蔵庫から呑み物とって来て」 と頼んだ… 女が頬を押さえながら ふらふらと大型冷蔵庫に近付き その扉を開く…… 女が気を失って倒れる…… 「君…悪い…