~ 追憶 美術教師 ~
頬に切り込みの入った女を二人で解体した……
外見上は痩せて居るように見えたのに
内蔵や血管には
黄色い脂肪がべったりと付いて居てがっかりした……
とりあえず浴槽へ放り込んでから
さっきのコンパで一番綺麗だった女の解体に着手した………
こちらは大当たり
外見だけで無く内面も綺麗な女は素晴らしい……
インパラの持ち主と目を合わせ
頷きあった……
「この女は絞殺したって言ったよね?」
と尋ねると
インパラの持ち主は
「うん」
と答えた………
この女の歯はピンク色に染まる……………
絞殺した女の歯は時間の経過と共に
何故かピンク色に染まって行くのだ………
僕がそうやってピンク色になった歯を
沢山コレクションして居るのだということを伝えると
インパラの持ち主は
「いっしょだ…」
と言った……
ハズレの女の上顎から頭頂部までを冷蔵庫に入れた……
内面的にはハズレだったけれど
顔は悪く無かったからだ……
下顎から足の先までは邪魔なので
床下に深く掘った穴に放り込み
いつものように消石灰をたっぷり振り掛けて
すぐに蓋をした……
消石灰は有害性の強い薬品なので注意が必要だが
腐敗臭を抑えるには抜群の効果を発揮するので
最近常用して居る………
「あ……
そういえばこの女…
君の彼女だったね………」
僕がそう言うとインパラの持ち主は
僕と自分を指差して
「ふたりのだ」
って言ってくれた………
こうして僕たちは友達になった…………………
TO BE COMUGIKO