証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

職務質問された日の話 後編

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~

 

 

コンビニの店員さんが

 

右手に持って居る血の付いたスコップを使い

 

慣れた手つきで穴を掘り出したので

 

「私は穴を掘るのが得意です」

 

 

と言って代わった…

 

最近授業以外でも

 

早苗の手伝いで穴を掘る機会が多く

 

その行為自体に自信が在った……

 

 

首が殆どとれてしまって居たお巡りさんを埋め終わると

 

コンビニの店員さんが

 

シャワーを貸してくれると言うので

 

二つ返事でついて行った……

 

これで今日は

 

母親に殴られずに済むと思うと

 

心に日が差したように感じた……

 

 

コンビニの店員さんの部屋に入ると

 

懐かしい匂いがした…

 

 

あの美術教師と同じ匂いだと

 

すぐに気付いて

 

 

大型冷蔵庫や

 

絵を描く道具が在るかと思ったが…

 

大きなクーラーボックスが幾つか積んで在るだけの

 

殺風景な部屋だった……

 

 

今浴槽が埋まって居て

 

本当にシャワーしか使えないけど良いか

 

 

尋ねられたので

 

何も問題無いと

 

そう

 

答えた………

 

 

浴室に入ると…

 

浴槽が使えない理由は

 

すぐに……

 

解った………

 

浴槽には

 

若い女が…

 

二人横たわって居た………

 

青白い顔をした女達に見られながら

 

私は熱いシャワーで軀を流した………

 

 

シャワーを終えた私に

 

コンビニの店員さんは

 

色々なことを教えてくれた……

 

ずっとくちを塞がれて居たので返事は出来なかったが

 

私には全て理解することが出来て居た……

 

特に拘束についての考え方には非常に興味を引かれた……

 

お巡りさんに縛られるのは好きでは無いが

 

あの美術教師や

 

今ここに居るコンビニの店員さんに縛られるのは

 

非常に愉しいと思う………

 

 

拘束という状態と

 

そこへ至るまでの行為……

 

その概念自体が根本から変わった瞬間だった………

 

 

結局また軀がベタベタになって居たので

 

もう一度シャワーを浴びさせてもらった……

 

私がシャワーを浴びて居る間

 

青白い顔をした女達は

 

ずっと…

 

私を見て居た………

 

 

そろそろ学校へ行こうと思う

 

 

そうコンビニの店員さんに伝えたら……

 

「今日はサボれば?」

 

 

 

言うので

 

そうすることにした……

 

またくちを塞がれたので

 

返事は出来なかったが

 

 

ここは私にとって

 

居心地の良い場所だと思った………

 

 



コンビニの店員さんがお巡りさんから貰った警棒は

 

私が譲り受けて翌日早苗にあげた

 

日本の警察が通常使用して居る物ではなく

 

携帯に便利且つ殺傷能力の高そうな特殊タイプだったので

 

早苗は目を輝かせて喜んだ……

 

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いつもの時間

 

いつもの格好

 

いつものコンビニで

 

いつもの食パンを

 

いつもの店員さんから買おうと思って

 

いつもの道を…

 

歩いたけれど……………

 

いつもと同じで在るはずの

 

コンビニは……

 

いつもと同じでは無く……

 

黒く炭化した

 

骨組みだけになって居た…………

 

コンビニの店員さんの部屋に行こうと思ったが…

 

きっとそこにはもう居ない……

 

とも思ったので

 

そのまま家に帰った………

 

 

私の左頬が

 

急に冷たくなった………

 

この冷たさは

 

何に対してのものだろう………

 

一瞬それについて

 

考えようとしたのだけれど……

 

なんとなく

 

やめることにした……………

 

 

              TO BE COMUGIKO