証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

音楽教師とアヴェ・マリア 前編

~ クラスメイト ~

 

 

 

今日は朝から体調が悪かった……

 

なんだか熱っぽいし

 

くしゃみが出て

 

ずっと鼻がぐずって居る……

 

 

始め風邪かと思ったが…

 

今は三月

 

たぶん花粉症だろう………

 

 

学校が近付くにつれ

 

私のヴィジュアルに

 

好ましくない変化が起こって居ることには…

 

気付いて居た……

 

 

マスクをして居れば隠せるのだが……

 

マスクは顔の皮膚と擦れて

 

将来的にシミの原因になりそうだし…

 

弱い力では在るけれど

 

常に鼻を押さえ付けられることで

 

鼻が低くなるのでは?

 

という懸念を拭い去ることが叶わないということでも…

 

私はしない主義だった……...

 

にもかかわらず

 

今日の私は

 

いつも携帯して居るポケットティッシュを忘れてしまったのだ……

 

 

私の通う学校で

 

私のヴィジュアルを気にする者など

 

誰一人として存在しないということは

 

重々承知して居るが……

 

それでも自然の成り行きに

 

唯々身を任せるだけというのには……

 

抵抗が在る……

 

学校に着いた私は

 

女子トイレへ直行した……

 

未だ誰にも使われて居ない

 

サラのトイレットペーパーを使ってやろうと思い

 

掃除用具入れの取っ手に手を掛ける……

 

経年変化で開きにくくなって居たので

 

反動をつけて一気に引くと

 

バキッという音と共に

 

何かが

 

視界に入った気がしたが…

 

自然の成り行きに

 

これ以上いいようにされるわけにはいかないと…

 

先ずは鼻をかんだ……

 

 

さっき視界に入ったような気がした物が

 

気のせいで在って欲しいと願いつつ

 

 

視線を下方へ移した瞬間

 

 

血塗れの女が…

 

 

その他全ての視覚情報を

 

 

空気のような存在に変えてしまった……

 

 

              TO BE COMUGIKO