~ 追憶 東雲坂田鮫 ~
どうやら私は風邪をひいたらしく
頭痛が酷かった……
吐き気もあり
こめかみの辺りが青くなって居たし
左目がかなり充血しても居たので
数日の間
布団の中で大人しくして居た…………
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まだ頭痛は少し残って居たが
左目の充血はほぼとれて居たし
痣は髪に隠れる部位だったので
学校へ行くことにした……
久し振りに
教室の自分の席に座ると
クラスの女の子達が
あの事件の後自主退学した友人が亡くなったことと
先生の模倣犯も殺害されたこと……
そして
その犯人が先生なんじゃないか
ということを
話して居た……
私は心の中で
先生じゃ無いよ……
先生だったら
もっと美しく飾るもの……
そう
教えてあげた…………
私の左目から流れる涙を見て
「どうしたの?大丈夫?」
と
隣の席の女の子が声をかけて来た……
自分の左目から流れる涙に気付いて居なかった私は
「どうかした?」
と
答えた…………
クラスの女の子達の話に加わって居なかったその女の子は
なんだかとても
愉しそうだった…………
TO BE COMUGIKO
おまけ
昼休み
東雲坂田鮫 アネモネ 藤子 が
プレーンのコッペパンを囓ろうとして居たので
私の弁当箱から一本差し出し
「これ挟むと美味しいよ」
と
言ってみた……
彼女はこれの存在を知らなかったみたいだが
口に含んで咀嚼すると
表情は変わらないものの
少し目を見開いた
どうやらおくちに合ったらしい……
今時のナウい女子高生は
皆たべて居るのだと教えてあげると
彼女は何度も頷いて居た………
この日以降私は
東雲坂田鮫 アネモネ 藤子 と
よく一緒に居る
芯がキュウリでは無く
チーズのヴァージョンも在るのだと教えてあげると
彼女は空中を見て
動きを止めた……
どうやらそれを想像して居るようだった…………
彼女のオッドアイは危険だ……
カラコンだとは解って居ても
左の淡い水色は
私を現実世界から
遊離させようとする…………
ぼ~っとして居る自分に気づき
慌ててくちをとじた…………