~ 追憶 バーテンダー ~
コンビニオーナーの娘達が
まばたきを出来なくなったその目で
私を見て居た………
私は彼女たちを
とても愛おしく思った…………
妹は
ゆっくりと絞殺したので
骨に異常は無く…
姉は
そのつもりで前から抱きしめて
骨盤と肋骨にキズをつけないよう気を付けて
正確に背中側から肝臓を貫いたので
二人とも
燃やしてしまえば証拠は残らない………
と
そう思った……
本当は
ずっとこうしたかった………
今までこの姉妹を殺害せずに居たのは
バイトを継続したかったからだ…………
私には
ずっと欲しいものが在った……
それを手に入れる為には
沢山お金が必要だった…………
レジ付近の煙草置き場から
ech○を一箱取って
火をつけてから姉と妹の唇を開いて咥えさせ
軀に被せた仮眠用の毛布に燃え移り
炎が大きくなるのを見とどけてから
コンビニを後にした…………
本当は姉妹も
他の彼女達と同じように
アパートに連れ帰って
暫く一緒に暮らしたかった………
しかし
そのときの私は
ふたりを連れ帰る手段を
持ち合わせて居なかった…………
折角完璧に従順に
私好みの女になった姉妹だったが…………
そのときは
燃やす以外の方法が思いつかなかった…………
はじめは
遅刻して出勤したらコンビニが燃えて居た
と
そう言うつもりだったが………
もしも殺人か放火……
或いは
その両方を疑われた場合……
私のアパートを調べられるのは
当たり前だと思った……
アパートを調べられれば
仮にコンビニでの殺人と放火が誤魔化せたとしても
アパートに留守番させて居る
他の彼女達の骸に関しては
誤魔化しようが無い………
私は予定を変更して
暫くこの地を離れることにした………………
TO BE COMUGIKO