証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

車から降りてすぐに女がしたこと

~ 追憶 バーテンダー ~

 

 

 

「お前の女………

 かなり無茶苦茶されてるから笑うよ?」

 

と  

 

由子が言い終えたときだった……

 

私達が乗って居るワンボックスの右車線に

 

すっと現れた車のドアウインドウが下がり

 

そこから手が伸びて来たのだが…

 

対向車のヘッドライトに照らされたその手には

 

ピストルが握られて居るのがわかった…

 

由子はそのとき

 

こちらを見て居たので

 

そのことに全く気付いては居ない……

 

私は咄嗟にサイドブレーキを引いた

 

質量保存の法則で

 

由子の首が前方へ傾く

 

運転席側のドアウインドウに小さな風穴を開けた銃弾は

 

由子の前髪をかすめて助手席側のドアウインドウを粉々にした…

 

由子が私の頭を自分の腿に押しつけた瞬間

 

強い遠心力…

 

由子がワンボックスを急旋回させたのが解った……

 

「サンキュー助かったわ

 ちょっとハンドル持ってて」

 

そう言われた私は

 

出来るだけ低い姿勢を保ちながらハンドルを持ち

 

視線を進行方向へと向けた……

 

パンッパンッ

 

視界の外で弾けた音に

 

私の鼓膜がキーンとなった…

 

その直後に激しい衝突音……………

 

由子が……

 

「もういいよ」

 

 

言って

 

ハンドルに手を掛け……

 

ゆっくりとブレーキを踏む……………

 

「ちょっと待ってて」

 

車から由子が降りてすぐに…

 

パンッパンッパンッパンッ

 

銃声が四回聞こえた………

 

 

「車

 交換するわ」

 

消炎の香りを身に纏い

 

笑顔で戻って来た由子は

 

ガラスが粉々になったワンボックスのドアを開けながら………

 

そう言った……………………………………………

 

 

   TO BE COMUGIKO

 

 

 

 

バーテンダーさん………」

 

 

「なんだい?藤子………」

 

 

「このカクテルに使ってもらってるトマト……………

 アイスキャンディーみたいな食感で………………

 とっても美味しい…………………………

 甘酸っぱさも最高だわ………………………

 少し軀が冷えて寒いけど…………好き…………………………」

 

 

寒かったら服着ろって…………………………………

 

 

「それじゃあ…………

 あったまるやつ……………

 どーぞ……………」

 

 

「ステキ……………………

 でもコレ…………………

 トマトじゃなくて…………………………

 卵黄だわ………………………」

 

 

おっ?

 

 

おねーちゃんよくわかったね?…………………

 

 

ねえ…ちょっと場所変えて………………

 

 

ボクとサシで吞まない?…………………………

 

何もしないからさぁ……………………

 


「ん?

 何か言ったかい?

 藤子……………………」

 


「いいえ……………………

 私は…………………

 何も………

 もぐもぐ……………………」

 

何もする気無いなら声かけて来ないでよね…………

 

ほんとに何もする気無いやつは……
わざわざ何もしないからとか言わないよ?…………

 

冷凍したミニトマトをカクテルの氷代りに使うと
ヴィジュアルが愉しいし
氷が溶けてカクテルが薄まることもないのでオススメですよ♪☆