証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

ブラック企業にもランクが在る

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~

 

 

 

かなりの長時間

 

女が暴行され続けて居る倉庫の中で……

 

隠れて居た……

 

被害者は私の同僚で

 

加害者は上司と先輩達……

 

私は全員の顔を知って居た…………

 

会社の金を盗んで逃げる計画を持ち出したのは

 

 

私の隣に居る女だった……

 

 

広い倉庫だったが

 

捜されれば……

 

私達は忽ち捕まって居ただろう…………

 

でも

 

上司達は……

 

そうしなかった…………

 

同僚を暴行し続けながら

 

時折私や

 

私の隣に居る女の名を呼んだ……

 

被害者の女以外……

 

皆とても愉しそうだった…………

 

倉庫内にチェーンソーの音と

 

女の叫び声が鳴り響いた…………

 

四回目の切断音の後

 

女の声は

 

聞こえなくなった……

 

チェーンソーの音が止み

 

今度は何かを叩く音が聞こえた……

 

女の声がまた聞こえ出して

 

再び

 

チェーンソーの音と

 

女の叫び声で倉庫内が満たされる…………

 

その

 

繰り返しだった…………

 

隙間から覗いたとき

 

 

女の足は

 

もうかなり短くなって居り

 

私の隣に居る女は…

 

静かに嘔吐して居た…………

 

女は私に

 

「死にたい」

 

と……

 

そう言った………

 

お願いだから今のうちに殺して欲しいと

 

懇願した…………

 

道具も薬も無かったから

 

私は女の首に腕を回した…………

 

その時

 

むこうで叫んで居た女の声は

 

もう完全に聞こえなくなって居た…………

 

上司が

 

私と…

 

私の横に置いて在る女の骸の

 

名を呼んで居る…………

 

私も今のうちに

 

自殺したほうが良さそうだ…

 

そう思った瞬間

 

ガラスの割れる音がして

 

幾つかの

 

カランカランという

 

聞き覚えの在る音も聞こえた…

 

上司は

 

排泄物を差す言葉を吐いた……

 

それが最期の言葉になるのだから

 

もっとマシな単語を選べば良いのに……

 

 

私は思った………………

 

 

        

 

私は血塗れで

 

耳も聞こえにくくなっては居たが

 

物陰に隠れて居たおかげで

 

なんとか死なずに済んだ…………

 

「センパイ申し訳無いっス

 他に方法思い浮かばなかったんスよ」

 

そう言って笑った後輩に礼を言って

 

燃える倉庫から出ようとしたら

 

一人だけ生き残って居た先輩が

 

何やらパクパクと

 

くちを動かして居るのに気付いた…………

 

爆発音で耳を殺られて居た私に

 

その微かな声は

 

しっかり聞き取ることなど出来なかったが

 

たぶん私にとって要らない情報だと思い

 

無視した……

 

その直後

 

後輩がエンジニアブーツで蹴り飛ばし

 

「こいつ本気のバカっスね」

 

 

そう言った……

 

今から私は

 

一応逃げてみるけれど……

 

たぶんすぐに捕まって

 

あの女より酷い最期を迎えることは…………

 

解りきって居たし……

 

捕まる前に

 

自殺した方が良いと言うことも…………

 

充分解って居た…………

 

後輩に

 

「うまく誤魔化しなよ……」

 

 

 

言ったら…………

 

ここに来る前六人程殺害した際

 

一人逃がしてしまったので

 

もう無理だと言う…………

 

とりあえず表へ出たら

 

上司の黒い車が在って

 

鍵も刺さって居たので

 

後輩と二人で乗り込んだ…………

 

 

ローズとの逃亡生活はこうして始まった

 

              TO BE COMUGIKO

 

 

※カテゴリー:追憶及びクラスメート にて公開して居る物語は

 魚の話では無いものも多いDEATH……

 苦手な方は今後ご注意いただけましたら幸いDEATH(_ _)

 「どんな企業やねんっっ」とか

 「ブラック企業にもほどが在るやろっっ」とか突っ込みを入れて

 笑っていただけるような

 太い心の持ち主にお愉しみいただければ嬉しく思います

 

 

追伸

 

明日は現在の津葦キリコ先生のお話DEATH

いろいろ在って 産業医になった 現在の津葦キリコ先生