証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

姉の愛情と殺意は両方私のものだった

~ 夢と追憶 酒森 ~

 

 

昨日解体室の応援を終えてから

 

 

急に宿直が決り

 

 

一晩会社に泊まることになった…………

 


昼の休憩時

鋳鷹が今殺って居る

 

闇バイトの話を聞いて……

 

 

その時……

 

大鎌を見せてもらったからだろう…………

 

姉の……

 

私の双子の姉

 

蛇苺の…………

 

夢を見た…………

 

 

夢は映像のみで……

 

音声が無かったから

 

姉の声は聞こえなかったけれど……

 

 

なんて言ってるのか…………

 

私は知って居た…………

 

 

いや…………

 

覚えて居た…………

 

あの日も

 

姉は私を殺害しようとした…………

 

あの日私は

 

いきなり後ろから灯油をかけられて

 

その瞬間ライターに火を付ける音を聞いた…………

 

その時偶然に散歩から帰って来たかー君が

 

酒森に良くなついて居る愛犬 ボルゾイのかー君

 

姉にじゃれついてくれたお陰で

 

私は燃やされずにすんだのだけれど…………

 

灯油塗れでへたり込んで居る私を見た母は

 

この後町内の奉仕作業に赴くはずだった私が

 

遅刻確実ということに心を痛め

 

世間体について静かに語りながら

 

私を木の棒で強く打ち始めた……

 

その時私は

 

傍に在ったのが

 

鉄の棒や鍬

 

三角ホー等

 

殺傷能力の高いもので無く本当に良かったと……

 

そう思ったことを

 

今でも鮮明に覚えて居る……

 

5分位殴り続けられたろうか…………

 

意識が無くなりかけたその時

 

姉の声が聞こえた……

 

「百合絵はとても悪い子だわ……

 でも私の大切な妹よ……

 愛して居るの……

 ねえお母さん……

 奉仕作業の草刈りは

 百合絵の代わりに私が行くから

 許してあげて……

 お願い…………」

 

 

その後私は意識を失ったらしかった……

 

 

どれくらいの時間が経過したのだろう……

 

目が覚めると私は農具小屋に居て

 

かー君に顔を舐められて居た…………

 

私は

 

かー君と姉に感謝した……

 

二人が私の命を助けてくれた…………

 

この世界に

 

私の味方はかー君と姉だけなのだと

 

再認識し

 

姉の顔が見たい……

 

そう……

 

思った…………

 

農具小屋の外で

 

ガサガサと音がした…………

 

隙間から覗くと

 

草刈り等に用いられたと推測される鎌と

 

姉の足が見えた…………

 

 

農具小屋の扉を開くと

 

姉は満面の笑みを浮かべて居て

 

まるで天使みたいだな……

 

 

そう

 

思った…………

 

 

姉に駆け寄って

 

どうしたの?

 

何か良いこと在ったの?

 

そう尋ねると

 

 

姉は小さな声で

 

優しく

 

 

奉仕作業に行ったのが私で本当に良かった……

 

奉仕作業に行ったのがもしも予定道理

 

百合絵だったら……

 

今頃土の下だ…………

 

 

姉はいつも私に味方してくれた……

 

私が姉に何回殺されそうになったかは覚えて居無いけれど……

 

私のことを何回も助けてくれたことは

 

ずっと覚えて居る……

 

あの後私は大きな穴を掘った

 

姉はこの時以外にも


私に何度も大きな穴を掘るよう命じたことがある…………

 

穴を埋めるのは

 

いつも姉独りだった……

 

大穴を掘ることでヘトヘトになった私に

 

後は休んでて良いよ

 

 

毎回優しい言葉をかけてくれた……

 

姉はもう他界したけれど……

 

姉のことは

 

一生……

 

忘れない…………

 

絶対に……

 

ずっと…………

 

 

             TO BE COMUGIKO

 

 

おまけ

 

 

住処へ帰る前

 

BARに電話した……

 

モルティーなスコッチを一杯だけいただきたかった……

 

 

ジョニーシリーズは

 

どれも好きだが

 

グリーンは特に好きだ…………

 

なんとなく郷愁のようなものを感じる……

 

このバーテンダー

 

一滴だけ加水することにより

 

香りを立たせて居るのだと言った……

 

一杯では足りなかった……

 

結局二杯目を頼んだが

 

ちりめん煎餅やナッツとの相性は最高だった……

 

 

しかし二杯は多過ぎた……

 

グリーンラヴェルは43%Vol.在るのだ……

 

仕方ないので

 

三杯目もいただく運びとなった……

 

当然三杯では足りなかった…………

 

結局7~8杯おかわりした…………

 

 

ジョニーは緑が一番が好きだ…………