証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

知って居なければならないこと

今日在ったことを……

 

 

全て忘れてしまいたい………

 

私は……

 

そう……

 

思った……………

 

 

だけど……

 

人間の脳は

 

そんなに都合良くは出来て居ないことを……

 

私は充分に理解して居た……………

 

鯖戸先輩は………

 

いつもあんなことを………

 

 

鯖戸先輩の軀には……

 

様々な模様が描かれて居るけれど…………

 

その隙間に見える肌は

 

とても白くて……

 

美しい…………

 

その白くて美しい肌が……

 

真っ赤に染まっていく様子……………

 

今日一日……

 

私はそれを…

 

ずっと見て居た………

 

全て忘れてしまいたい………

 

でも……

 

それが叶わぬ願いだということも……

 

そのことを忘れてはいけないし

 

目を背けてもならず……

 

知って居なければならないことだということも…………

 

それも私は…………

 

充分に理解して居た………………

 

 

私の頬を……

 

涙がつたう…………

 

 

そんな感覚が在って…………

 

 

右手には……

 

今日鯖戸先輩が

 

「これは今日から酒森のものだよ」

 

と言って渡してくれたものの重みと…………

 

そのもので奪った……

 

命の重みを………………

 

ずっしりと……

 

感じて居た………………

 

 

鏡に映る自分の姿……

 

姉みたいだ………

 

そう…

 

思った…………

 

 

なんだか…………

 

姉に見られて居るみたいに……

 

感じた……………

 

 

 

               TO BE COMUGIKO