証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

もの凄く美味しいパンの秘密?!

~ BARで 鯖戸 ~

 

 

 

私はアーモンドのお花が好きだ……

 

可愛らしさと可憐さ……

 

その両方を持ち合わせながらも

 

その花期は意外と長い……

 

 

けれど……

 

さすがに今期はもう終わりかな……

 

始めの頃は若々しい濃いピンク色だった花びらも

 

 

随分白くなって来た……

 

 

アーモンドは毎年

 

そうやって終わって行くんだ…………

 

 

「へ~

 そうなんだ……

 バーテンダー

 お花好きだなんて

 なんか意外………」

 


「そうかな?」

 

「そうだよ」

 

 

「はいどうぞ

 サラダとアペリティフ出来たよ」

 

 

「ありがと…

    

 ローズマリーの青紫も

 随分と鮮やかになったよね……」

 

 

「うん……

 今が一年の中で

 一番鮮やかで

 キレイな時期だよ」

 

 

「ねえバーテンダー……

 今夜は何食べさせてくれるの?」

 

 

「今夜はピッツァに

 塩糀で発酵させたキャベツを使おうと思うんだ

 醤油かすとチーズと逢わせた

 発酵三姉妹に

 間違いなんて起こるはずが無いだろう?」

 

 

「三兄弟じゃ無くて……

 三姉妹……

 そうなると途端に背徳的で

 間違いが起こらないほうがおかしいって思うのは

 私だけじゃ無いと思うけれど……

 でも

 このピッツァが間違いないっていうことに関しては……

 確かに…

 疑いの余地なんて……

 塵程も無いけどね……

 あっ……

 …………

 旨ぁ………………

 ………… 

 ビールもさ……

 泡がすぐ消えちゃうのは

 ちょっと寂しいけれど………

 ドッグズノーズだっけ?

 最高だね♡」


 

「棕櫚さん用には

 かなりGIN率高めのブレンドだよ……

 こっちにおいで」

 

 

「あっ……

 ………………

 ねえバーテンダー……

 TKGの時って……

 何でいつもカウンターからテーブル席に移動させられるの?」

 

 

「特に意味は無い」

 

 

ジーザス……

 てゆーか…

 よく見たらこれ……

 トリプルT(Theos)じゃん…………

※トルプルT:TAMAGO・TIKIN・TOMATO

 TはTheos即ちこの場合のTは神の略字

 ヤバ…………

 感動と美味しさで涙が止まんない…………

 私今夜もう……

 ずっと泣いてるかも…………」

 

 

「パンも焼きたてだけど食べる?」

 

 

「当たり前じゃん!!」

 

 

余裕で泣き止んでんじゃん……

 

 

「ねえねえバーテンダー……

 そのアイスも私にくれるんだよねえ」

 

 

「えっっ……

 あ……

 う…ん…………」

 

 

しまった……

これ……

ラストなのに…………

 

 

「美味しい♡」

 

 

「良かった…です…………」

 

 

「ねえねえバーテンダー

 この食パンも自家製なんだよね?

 いつもホント美味しくてさぁ♡」

 

 

グラスフェッドバターとの相性抜群だろ?」

 

 

「うん♡

 最高♡

 

「こんなに美味しい食パンって

 他じゃ絶対に食べられないよ……

 きっと

 つくるの超難しいんだろうなぁ……」

 

 

「うん……

 まあね……

 長年の修行と

 経験に

 裏打ちされた技術っていうか……

 あとは

 余計な物は入れないっていう誠実さ……

 言うなればこのパンは

 私の魂がつくりあげて居る……

 そう言っても

 過言では無いからね…………」

 

バーテンダーって

 やっぱ凄いんだね♡」

 

 

              TO BE COMUGIKO

 

 

今日のAIV○

竹輪だけで無く大根も積めば
もう誰も
おでんはご飯のおかずにならないなどという戯れ言に
耳を傾けなくなるんじゃないかと思って居る