証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

アーモンドの花

~ BARで 鯖戸&酒森 ~

 

 

 

「お…

 桜かぁ……

 風流じゃん……

 この紫と

 水色のはローズマリーだね……」

 

 

ローズマリーは正解です」

 

 

「え?

 ローズマリー…『は』?」

 

 

「ピンク色は

 アーモンドの花びらなんです」

 

 

「え?!

 マジ??!!」

 

 

「これ…

 このBARの裏手で昼に撮影した写真です」

 

 

「凄いなこの店」

 

 

「棕櫚さん……

 とりあえず今夜もお軀

 拭かせていただきましょうか……」

 

 

             ・・・・・・・・・・

 

「サンキュー

 サッパリした……

 ねえねえ

 今夜は何つくってくれんの?」

 

 

「何を期待してます?」


 

「解ってるくせに……」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

「あの……」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

「そーゆー意味深な間のとり方……

 やめてくれませんか……

 気になるんで……」

 

 

この子邪魔だなぁ……

 

 

早く酔わせて寝かせちゃおう……

 

 

「どうぞ

 フラワー・モヒートと

 チェイサーのIPAです」

 

 

「潰す気満々やん……」

 

 

何故解った?…………

 

 

「ねーねーバーテンダー

 私さっきのもう一杯飲みたい」

 

 

「今出来たところです

 こちらも合わせてどうぞ」

 

 

「お♡

 おとーふ好き♡」

 

 

「今夜はハーブや野菜類と合わせてチーズ焼きにしました」

 

 

「激旨♡

 ん?

 あ~~

 バーテンダー!!

 何また隠れて呑もうとしてんの?!」

 

 

くそ……

見つかっちゃったか…………

 

 

「違いますよ……

 棕櫚さんにもチェイサーをって思いまして……

 どうぞ……」

 

 

「旨♡」

 

 

「百合恵さん……

 こちら……

 もう一杯フラワーモヒートと本日の気まぐれピッツァ

 どうぞ…………」

 

 

「あの……バーテンダーさん……

 このフラワーモヒートって……

 度数どれくらい在るか

 訊いても良いですか?……」

 

 

「一杯目はホワイトラムオンリーで

 ノンソーダノンアイスだったので40%Vol.弱

 今回のはスピリタスブレンドしたツイストなので

 95%Vol.くらいです」

 

 

「ほぼスピリタスやん……」

 

 

この女……

割と勘が良いな………

なんとか誤魔化して

早く潰したい…………

 

 

「ピッツァに乗せて焼いたローズマリー

 パリパリにして在るので

 ピッツァに散らしてお召し上がりください」

 

 

「こう?」

 

 

「ええ…」

 

 

「美味しい……

 …………

 ねえ……バーテンダーさん………」

 

 

「はい?」

 

 

「フラワー・モヒート……

 おかわりください…………」

 

 

あ……

そう……

意外とお酒強いんだね……

 

 

「棕櫚さんお待たせしました

 TTTKGと

 こしひかりビールです」

 

 

「なんか今日……

 随所に和を感じさせてくれるね……」

 

 

「今日はそんな気分なんだろ?」

 

 

「うん……」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

だからなんなんだよその空気は……

 

 

「百合恵さん……

 お芋さんと金髪ビールをどうぞ」

 

 

「あ……

 おいもさん……

 大好物です…………」

 

 

「紅はるかの極上品です」

 

 

バーテンダーさんって……

 人としては最低だけど……

 お料理やカクテルの腕は

 ほんと最高ですね…………」

 

 

褒めてるんだよね……

きっと…………

 

 

「ねーねーバーテンダー

 ソース少し跳ねちゃったよ~~っっ」

 

 

「はいはい

 今お拭きしますからね」

 

 

TTTKGで

何でそんなにソース跳ねるんだよ……

てゆーかソースなんて

かかってなかったでしょ?…

どーでも良いけど………

 

 

              TO BE COMUGIKO

 

TAMAGO・TOMATO・TO-HU・KAKE・GOHAN ♡