証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

先生は狂って居るか?

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~

 

 

「あいつ………

 いじめの主犯格だったんだ………

 お前……

 知ってたか?………」

 

私は首を縦に振った……

 

 

「だから私は

 あいつに……

 いじめられる側の気持ちを

 解らせてやりたいと思った…………

 ………………

 というのは嘘だ……………」

 

私がまた頷くと……

 

先生は少し笑って……

 

「毎日ゲームをして居た………

 朝あいつを縛って

 外に放置する……

 いつも違う場所に縛り付けた………

 今日はシーソーだった……

 一旦ここに戻って

 紅茶を1杯愉しんでから……

 迎えに行く…………

 まだそこに独りで居れば…

 ゲームは続行………

 もしそこに居なかったり

 他の誰かが居たりしたら……

 ゲームオーバーだ………」

 

私は先生の目をずっと見て居た……

 

この緩やかな

 

まるで別の世界にでも居るかのような時間の流れの中

 

私は自分の軀の表面が

 

溶けて空気と混じり合い

 

その境界が示せなくなるような……

 

そんな……

 

不思議な感覚を覚えて居た………

 

「今日はお前と会って…

 夜明け前にあいつを迎えに行くことが

 出来なくなった…………

 …………………

 ゲームオーバーだ………………」

 

先生は私を優しく起き上がらせて

 

口のガムテープを剥がしてから……

 

言った………

 

 

「私は狂って居るか?」

 

と………

 

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