証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

女の子を寂しい気持ちにさせた代償

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~

 

 

 

少し……

 

夢を見て居た……

 

先生との

 

愉しい思い出…………

 

 

軀を揺すられて……

 

 

私は目を覚ました…………

 

 

目の前には…

 

先生が

 

「あいつ」

 

 

呼んで居た

 

いじめっ子の女が居た……

 

女はだらしなく口を開けて……

 

こっちを見て居た…………

 

私は軀を揺すられ続けながら…

 

その女を観察した…………

 

女の目付きや表情に…

 

なんとなく違和感を感じたからだ………

 

よく見ると月明かりに照らされた女は水溜りの中に居て………

 

頭と胴体が…………

 

繋がって居なかった…………

 

…………

 

驚きはしなかった………

 

因果応報

 

その言葉が

 

頭に浮んだ…

 

それと同時に私は

 

先生の冷蔵庫と

 

食パンの味を思い出して……

 

懐かしい気持ちになった…………

 

でも

 

現実は非情だった…………

 

折角先生と再会出来たと思ったのに……

 

今私の軀を揺すって居る人物は

 

先生では無いのだ…………

 

さっきまでとは一転して

 

私はとても寂しい気持ちになった…………

 

 

いつもポケットに

 

或いは懐に入れて持ち歩いて居る

 

先生のニードルを

 

 

先生の偽物の胴体側面に当て

 

肋骨の隙間に押し入れ

 

すぐに抜いた…

 

頭上で左手に持ち替えて

 

反対側も同様にした…………

 

これは先生が

 

美術の時間に教えてくれた

 

ニードルの使い方のひとつだった……

 

両肺に同時に穴が開くと肺から空気が漏れ出して

 

いくら吸っても追いつかず

 

声も出せずに数分で静かに絶命する……

 

私は先生が言ったことを

 

全て記憶して居た…………

 

 

私の軀の上で自分の喉を搔き毟る人物に……

 

「喉じゃ無くて肺だよ」

 

 

教えてあげたが……

 

どうやらその人物は

 

私の発言に

 

興味が無いらしかった…………

 

程なくしてその人物が動かなくなったので

 

私はその軀の下から這い出した…………

 

私の手にノコギリが触れた……

 

このノコギリで女の子の頭と胴体を分けたのだと理解した私は

 

また先生の冷蔵庫を思い出して……

 

少し

 

左の頬を濡らした…………

 

 

さっきまで

 

自分の首を搔き毟って居た人物の首に

 

ノコギリの刃をあてた……

 

その人物と

 

目が合った……

 

 

どうやらまだ…

 

命が尽きては居ないらしかった………

      

              TO BE COMUGIKO