~ クラスメイト ~
ブルーシートを広げると
女が目を覚ましたので
とりあえずさっきと同じ右の脇腹を
さっきより強めに蹴ってから…
藤子に手伝ってもらって
樹に縛り付けた……
その後ハサミを使って服を全部脱がせてから
私達も服を脱いだ………
服を脱ぐと
藤子はいつも気持ちよさそうに目を閉じて伸びをする……
藤子は服を着て居るのが嫌いなのだ……
女のくちからタオルを引きずり出すと
女が喋りだしたので
暫く聞いて居た……
女の喋る内容は
自分の立場が全く解って居ない
阿呆のそれだった……
全裸の私達を
ヘンタイ呼ばわりして居たが…
全裸で樹に縛り付けられて居る女のほうが
かなりヘンタイ的だということに
気付いて居ないのだろうか?………
近付いて微笑みかけ
グーで鼻を殴ったら
急に女の態度が変わって
言い訳を始めた
阿呆には違いないが
どうやら脳味噌の無い生物では無いらしい………
女はしきりに
自分は見て居ただけで何もしなかった
と
そう言って居た……
何でもするから許して欲しい
とも言った……
それではと…
「今から全裸のままゲームセンターに行き
クレーンゲームで景品をGETしてこられるか?」
と聞いたら女は
「できる」
と
そう答えた…
予想どうりの答えだったので
思い切り鼻を殴った……
女の鼻からとめどなく流れ出る紅い液体を眺めながら
私はあのときのことを思い出して居た………
確かにこの女は
あのとき何もして居ない………
ただ見て居ただけだった………
今この瞬間の
私と同じように…………
これ以降私は
女に喋りかけたり
女の発言に答えたりすることを
止めることにした………………………
TO BE COMUGIKO