~ 追憶 バーテンダー ~
あいつと初めて喋ったのは
美大の新歓コンパで
その中盤に
酔った女を外に連れ出して
暫く経ったときだった………
話しかけてきたのはあいつから……
「あれ?
もう殺しちゃったの?」
「うん…
お酒を呑み過ぎちゃったかな?
ちょっと指に力が入り過ぎちゃって」
「綺麗な娘だよね」
あいつはそう言って
まだ温かい女に深い口付けをしてから
スケッチを始めた……
私は隣に座って見て居たんだけれど
凄いスピードなのに丁寧で
長めのウエストライン描写は
重度のフェチシズムが前面に出て居た……
上顎と下顎を離して描いたのは何故かと尋ねると
「予言だよ」
と
そう答えた……
女を茂みに隠してからコンパに戻り
後で遊ぶ約束をして
別々の場所で呑んだ……
コンパが終わると
その日二番目に綺麗だった女とその友達らしき女が私の隣に居て
二次会しようって言うから
「いいよ」
って応えた………
女は睡眠薬で眠らせて
その友達らしき女は
首を折って眠らせた
あいつは細身なのに意外と力が在って
女二人を軽々と私の車のトランクに入れた…
「慣れてるだけだよ」
と言って居たが
私はとても感心した……
女の友達らしき女は
服を脱がせて歯を全部折ってから川に流した
よく利用する運転代行業者に電話して
待つ間に少し話をした…
女の趣味だけでなく
車の趣味も同じだった
私の車を今度運転させてくれないかと尋ねられたので
「いいよ」
と答えた……………
TO BE COMUGIKO