証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

信じてたのに

「酒盛さん…

 ホントは…

 ホントは始めから知って居たんじゃないんですか?…………

 ホントは…

 ホントは始めから……」

 

 

「東雲坂田鮫さん…

 新年早々…どうしたの?…………」

 

 

※本日1月4日酒森達の会社は仕事始めの日

 

「そうよ…

 ハァ…ハァ…

 知らなかったのは…

 くっ…ハァ…

 知らなかったのは私だけ……

 ハァ…

 私だけだったんだわ…ハァ…ハァ………

 私以外の皆は…ハァ…

 私以外の皆は…ハァ…ハァ…

 皆始めから…ハァ…ハァ……………」

 

「東雲坂田鮫さん……

 誤解だよ……」

 

「ハァ…ハァ…

 ゴカイって何なんですか?

 ハァ…ハァ…

 イソメみたいなアレですか?ハァ…ハァ…

 そんなこと…ハァ…

 そんなこと言ったって私は…ハァ…

 誤魔化されたりなんか…ハァ…

 誤魔化されたりなんかしないんだから…ハァ…ハァ…………」

 

「東雲坂田鮫さん…

 ちょっと落ち着きなよ……」

 

「ハァ…ハァ…

 おっ…ハァ…ハァ…

 落ち着けですって?…ハァ…

 くっ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…

 この状況で…ハァ…ハァ…

 どうしたら…ハァ…ハァ…

 どうしたら落ち着けるって言うんですか?…ハァ…ハァ…

 私…ハァ…ハァ…

 私今まで…ハァ…

 ずっと…

 ずっと信じてたのに…ハァ…ハァ…………」

 

「あの…

 ポリ袋在るけど…

 使う?…」

 

「いらないですよ…ハァ…ハァ…

 酒森さん…

 正直に…ハァ…ハァ…

 正直に答えてください…ハァ…ハァ…

 足が8本しかないってことは…ハァ……

 ホントは…ハァ…ハァ…

 ホントはタコだってことですよねえ?!…ハァ…ハァ………」

 

 

「いや……

 どう見てもイカだって…………」

 

 

年明け早々かんべんしてよ…………

 

               TO BE COMUGIKO

 

 

おまけ

 

 

~ 心の中で 鯖戸 ~

 

 

仕事は始まったけれど……

 

こんこん煮は

 

また追い続けて居た………

 

私は勿論

 

 

年始早々残業だが……

 

 

酒森は定時だったので

 

準備は任せてくださいとのこと……

 

 

菊芋を収穫して

 

INしておくと言って居た………

 

 

行きつけのバーに電話して

 

シンプルなピッツァのテイクアウトをお願いした……

 

ブツを受け取るとき

 

一杯だけ引っ掛けて

 

このBARのバーテンダーがつくるカクテルはいつも確実に旨い

 

早足で酒森の住処へ向かう……

 

今回は

 

サラダも酒森が用意してくれた……

 

ザワークラウトの白菜ヴァージョンは大当たり☆リピート作成確定♡

 

私のつくるサラダと同様に

 

オサレ感はゼロだが

 

量は多くて好ましい

 

そして白菜クラウトの旨味たるや

 

なんと幸せなことか………

 

スターオブボンベイニートも用意してくれて居た

 

 

やっぱりクラクラする…………

 

 

何日目だっけ?

 

 

こんこん煮の煮卵は

 

 

途轍も無く烏賊化して居て旨過ぎた…………

 

 

菊芋は軽い火入れで食感を残したのが好きだ

 

 

食べたら追い

 

 

また食べたら追う………

 

 

追い続ければ……

 

 

若しかして

 

 

永遠に無くならないかも?

 

 

そんなことを

 

 

考えながら

 

 

100個在った稲荷を

 

 

完食した…………

 

寂しくなったお皿に

 

 

BARでテイクアウトして来たピッツァをカリカリに焼き直して乗せた

 

 

こんこん煮が在るから

 

超シンプルに……

 

そう言って正解だった…………

 

 

チーズと醤油かすの塩味が

 

天然酵母生地の旨味を引き立て

 

こんこん煮が

 

その存在を

 

パーフェクトに補完した…………

 

 

酒森が

 

 

大手メーカーの量産品の中では最強に旨いという羊羹を切ってくれた…………

 

 

確かに旨い……

 

しっかりとした組成で

 

大納言の食感もかなり良い………………

 

ちょっとアレンジ……

 

 

このアレンジは

 

酒森も絶賛だった…………

 

この日も勿論

 

最後は

 

琺瑯鍋のキャパシティー限界まで……

 

追った…………

 

 

お正月は

 

 

まだまだ終わらせない……

 

 

             TO BE COMUGIKO