証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

意外と普通のレストラン?・・・№6

~ レストランで 酒森百合絵と東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~

 

 

 

シェイカーを振るシェフの様子が

 

ここから見えて居た・・・・・・・

 

 

このレストランのシェフは・・・

 

料理の腕前だけで無く・・・・・・・

 

バリスタとしての腕前も・・・・・・・・・・・・・

 

素晴らしい・・・・・・・・・・・・・

 

 

と・・・

 

感動して居たら・・・・・・

 

東雲坂田鮫さんが戻って来て・・・・

 

 

席に着いた・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

東雲坂田鮫さんの着衣が・・・・・・・

 

また乱れて居り・・・・・・・・

 

塗り直したはずの口紅も・・・

 

完全にとれて・・・・・・・・・・

 

そして・・・

 

何故か呼吸も乱れて居たが・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

これも私の人生に於いて

 

一切関係の無い事柄だと思ったので

 

気にしないことにした・・・・・・・・・・

 

 

そろそろ

 

おいとましましょうか・・・・・・・・

 

ということになり

 

「お会計おねがいします」

 

 

スーシェフに伝えると・・・・・・・・

 

「もういただいて居ります」

 

 

との返答・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

私の知らぬ間に

 

東雲坂田鮫さんが払っておいてくれたらしかった・・・・・・・・・

 

 

東雲坂田鮫さんにお礼を言わなければ・・・・・

 

 

そう思い・・・・・・・・

 

横を見たら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

テーブルの上に寝かされた東雲坂田鮫さんと

 

シェフの背中に在る派手な刺青が目に入ったので・・・・・・・・

 

私はまた・・・

 

窓の外へ

 

目を遣った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

床に落ちた東雲坂田鮫さんの洋服や・・・

 

下着も視界に入っては居たが・・・・・・・・・・・・

 

それらも含めて・・・

 

全てこれからの・・・・・

 

私の人生に於いて

 

全く関係の無い事柄だと思ったので

 

一切気にしないことにした・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

空にもう雲は無く・・・・・・

 

そこに在るのは・・・

 

唯々無限に広がる青色だけだった・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

私は

 

アンリ・マティスの絵を思い出して居た・・・・・・・・・・・・・

 

みんなで手を繋いで輪をつくる・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

私はその輪の一員になったような夢心地で

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

足取り軽やかに外へ出た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

          TO BE COMUGIKO

 

 

最初にシェフとスーシェフを見たときは・・・・・・・
間違いなくアッチ系だと思ったのだけれども・・・・・・・・・・・
蓋を開ければ意外にも・・・・・・・・・
至ってノーマルなせいへ・・・
・・・・・・・・・・ひとたちだった・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
このレストランの略称を変えなければ・・・・・

思った秋の昼下がり・・・・・

by 酒森