~ レストランで 酒森百合絵と東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~
今朝…………………
東雲坂田鮫さんに声をかけられた……………………
ランチのお誘いだった…………………………
本当は私でなく………
鯖戸先輩と行きたかったそうだが…………
鯖戸先輩が
本日有給休暇を取得して居たことを………
東雲坂田鮫さんは
忘れて居たらしい……………………
聞けば予約を入れて在るレストランのシェフは………………
あのバーテンダーの先輩だという…………………
その関係で………
今日は
かなりお値打ちにランチが愉しめるというのだ……………
正直…………
東雲坂田鮫さんと……………
二人で食事に行くことには……
不安を禁じ得ない…………………………………
そのレストランのシェフが…………
あのバーテンダーの先輩だということも……………………
かなり………………
引っかかる…………………………………………
……………………………………
しかしながら私は……………………………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・食欲に負けた・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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レストランに着いた……………
店の看板には
アルファベットでB……………………
だめだ…………
読めない…………………………
実を言うと私は…………………
横文字が苦手なのだ………………………………………
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私は勝手に………………
『BLレストラン』
と
略すことにした………………………………………
BLレストランの扉を開くと……
いきなりパワーハラスメントの現場に遭遇してしまった……………………
とりあえず見なかったことにして席に着く………………
………………………………………………
先程パワハラ被害に遭っていた少年が
ベタベタに濡らされた軀のまま
オーダーを取りに来たが………………
東雲坂田鮫さんがバーテンダーの名刺を渡すと
その裏を見た少年は………
あたまをさげて
「お待ちして居りました
暫くお待ちくださいませ」
と
丁寧に言った………………
物腰柔らかで………
とても優しい笑顔…………………
その可愛らしいマスクは……………
見て居るだけで心が安らぎ………………………
とても幸せな気分になる………………
この少年を嫌う者など……………
この世に一人として居ないのではないかと…………………………
そう思わされてしまうような……………………………
ある種の………………
現実離れした……………………
そう………
まるで天使のようなこの少年から……………………………
目を逸らすことが…………………
出来なくなってしまって居る……………………………………………
そんな………
自分に………………………………………
…………………………………気が付いた…………………………………
後に聞いたたのだが…………
この少年はこのレストランのスーシェフなのだそうだ…………………………
手を洗いに行こうと思い
席を立つ……………
途中
厨房の中が見えたので
その奥を覗いたら……………………
先程シェフらしき男性に何かの液体をかけられて
ベタベタにされて居た
あの天使のようなスーシェフが………
着替えをして居た………………
…………………………………
悪いと思いながらも…………………
着替え中のスーシェフから…………………
目を逸らすことが出来ない…………………………………………………
天使のようなスーシェフが……………
コックコートを脱ぎ………
中に着て居た長Tも脱いだときだった……………………………
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コックコートの下に隠されて居たスーシェフの肌に………………………
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隙間無く刺青が施されて居ることを知った…………………………
私はすぐに目を逸らし
手洗い場へ向かうことが出来た…………………………………
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席に戻り
東雲坂田鮫さんに先程見たことを話すと……………
「刺青見たい」
と
そう言って席を立った……………………
「やめときなよ」と言おうと思ったが
東雲坂田鮫さんは
もう既にテーブルから
かなり遠く離れたところを歩いて居たので…………………
諦めた……………………………………
TO BE COMUGIKO
暫くして………
東雲坂田鮫さんが戻って来た…………………
何故か口紅がとれて居り………………………
着衣の乱れも在ったが………………
私の人生には
おそらく全く関係の無いことだと思ったので
気にしないことにした………………………
東雲坂田鮫さんと同じものにした……………………
昼真ティーニ・・・・・・・・・・・
最高で在る……………………………