証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

コンパに対してストイック過ぎる後輩

 

「わっっ

 鋳鷹……」

 

「酒森先輩……

 全部……

 全部終わらせました……」

 

 

「……」

 

「みんな……

 みんな…喜んでくれるかな………」

 

「鋳鷹………

 あんた………

 独りで?…………」

 

「はい……」

 

「ホントに……

 ホントに独りで残らず殺ったの?……」

 

「鏖にして殺りました………」

 

「鋳鷹……」

 

「酒森先輩……

 私チャチャッとシャワーだけ浴びて来ますね………

 折角酒森先輩の為にセッティングした合コンに遅刻したら大変っスから………」

 

「鋳鷹……

 私は全然大丈夫だよ?……

 それより鋳鷹…

 合コンなんて言ってる場合じゃ無いんじゃ……」

 

「私のことなら気にしないでください……

 今夜は酒森先輩の引き立て役に徹して

 大人しく座ってるだけっスから………」

 

シャワールームへ入っていく鋳鷹の背中を見ながら酒森は祈りを捧げる

 

   なんて良い子なんだろう…

   皆の為に

   たった一人で戦って

   精神的にも肉体的にも

   もうボロボロだろうに……

   こんな私の為に

   こんなに気を使って……

   ああ…

   どうかあの子に幸運を……

   あの子が殺ったことは

   許されることでは無いかもしれないけれど

   どうかあの子に

   皆が味方してくれますように……

   あの子の犯した罪は

   全て私が代わりに償います

   私はどうなっても構いません

   どうか…

   どうかこの願いを……

 

「あ~さっぱりした~~

 さ~て今夜は引き立て役に徹するぞ~~!」 

 

 

「……」

 

             TO BE COMUGIKO

 

 

おまけ

 

鋳鷹本日のタイムスケジュール

 

10:30 出社

 

     今晩予定されている合同コンパの服選びに気合いが入り過ぎて

     2時間遅刻

 

     その後午前中はお客さん相談ルームにて通常業務

 

12:15 ランチ

 

     合同コンパ本番時少しでもウエストを細く見せたいと思い

     あ●きバー1本とブラックコーヒーのみ摂取

     本日の合同コンパ

     相手方はイケメン公務員と在ってガチ

 

13:10 主任からの呼び出し

 

     鯖戸指揮下15人体制にて遂行する予定だったミッションを

     遅刻の罰として独りで行うよう命令されるも

     腕に覚えの在る鋳鷹は快諾

 

13:18 単身戦地へ

 

     主任から「好きなEMONOを用意してやる」と言われたが

     それを断り大鎌1本携えて出陣

 

13:24 戦地到着

 

     たった独りで戦わなければならないこの状況下にも関わらず

     全く臆すること無く

     「てめえら鏖だ!!」

     そう叫び大鎌を振り上げる

 

16:58 ミッション終了

 

     途中ぬかるみに足を取られて転倒し

     泥だらけになるというアクシデントも発生したが

     第弐駐車場の草刈り作業須く終了

 

17:02 お客さん相談ルーム到着

 

     シャワーを浴びながら

     高ぶる気持ちを抑えようと深呼吸する鋳鷹

 

17:15 タイムカード打刻

 

     今夜の合同コンパに対する気合いを隠しきれないガチ過ぎる鋳鷹

 

18:30 合同コンパスタート

 

     大人過ぎる内容に於ける生地公開停止処分が確実である為

     以下割愛