証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

闇バイトでのお仕事 №2

あの日以来……

 

 

わたしが賄いをいただく場所は

 

 

この床が

 

 

定位置となって居た…………

 

 

そして……

 

私がいただくその賄いは……

 

日替わりのパスタと

 

決まって居る…………

 

 

あのひとは……

 

 

私が

 

常日頃から……

 

床で食事をとって居るということを……

 

知って居たにちがいない……………

 

 

そして……

 

パスタが大好きだということも……………

 

 

もしこのことを尋ねても……

 

またとぼけるに決まって居るけれど……………………

 

 

わたしが飽きてしまわないように

 

賄いパスタを

 

日替わりにしてくれて居ることが……

 

嬉しかった…………

 

 

いつも同じパスタでも……

 

わたしは構わないのに…………………

 

 

あのひとの優しさを……

 

わたしは……

 

少しだけ…………

 

少しだけだけど……

 

垣間見た気がした……………………

 

 

甘いマスクと……

 

…………………

 

血の匂い……………………

 

 

一瞬たりとも崩すことの無い笑顔にマスキングされた………………

 

………………漆黒………………………………

 

 

わたしの心拍数は

 

さっきから上がったままで

 

体温も

 

上昇して居る気がした………………

 

 

わたしはあのひとのことが……

 

心底恐ろしい……………

 

それなのに……

 

あのひとを盗み見ることを

 

どうしても……

 

止められない………………

 

 

あのひとのことを……

 

ずっと……………

 

ずっと見て居たい……………………

 


今……

 

私が思い抱いて居る

 

この感情のことを……

 

きっと……

 

きっと……

 

……………………

 

ギャップ萌え

 

と……

 

そういうのだろう……………………

 

 

不意にあのひとのたいえきが……

 

執拗に蹴られて

 

藍くなって居る……

 

わたしの内股を伝った…………

 

 

あのひとと目が合った……………

 

 

カチカチカチカチと……

 

硬質の16ビートを刻む

 

わたしの歯のせいで…………

 

すぐには言葉を発することが出来なかった………………

 

 

わたしの心拍数と

 

体温が…………

 

更に上昇していくのが……

 

はっきりと解った……………………

 

 

少しの間を置いて……

 

なんとか謝罪の言葉を絞り出したが………………

 

返事は無い………………

 

 

あのひとの……

 

優しい笑顔が

 

わたしに近付いて来る……………

 

 

足音は聞こえない………………

 

今わたしの耳に届くのは……

 

硬質の16ビートだけで……

 

それに反比例するかのように…………

 

肺には空気が届かなくなって居た…………………

 

わたしは恐怖に駆られ……

 

目を閉じた………………

 

 

あのひとの呼吸を……

 

体温を………

 

すぐ近くに………………

 

………感じた………

 

……………………

 

私の首に…………

 

……………………

 

ひんやりと……

 

冷たく細いものが

 

絡んで居る……………………………

 

あのひとは

 

さっき

 

カクテル用の氷を割って居た………………

 

………………

 

冷たく細いそれが……

 

ゆっくりと

 

わたしの首にくいこんでくる……………

 

わたしはもうおわりなんだ

 

……と……

 

そう思った瞬間

 

突然肺へと流れ込んだ空気で

 

私は派手にむせ込んだ…………

 


「その子大丈夫?」

 

「パスタが気管支に入ったんだろ……

 心配しなくていいよ……

 さあ

 座って…………」

 


薄目を開けると……

 

あのひとが…

 

全身刺青で

 

血塗れの女を拭いて居た………………

 

 

どうやら私の寿命は……

 

 

お客さんが来店したことにより……………

 

 

少しだけ伸びたらしかった………………………………

 

 

             TO BE COMUGIKO

 

 

床をふくのは……
食べ終わってからでもいいかな………………