証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

闇バイトに女を雇った理由 PARTⅢ

私が務めて居るBARの……

 

近くに在る

 

街灯の灯りで……

 

 

時々

 

本を読んで居る

 

女学生を

 

見かけることが在った………

 

 

制服を着ているだけの

 

ニセモノでは無く……

 

顔立ちや

 

雰囲気から……

 

十中八九

 

ホンモノ……

 

だと思ったので……

 

関わらないようにしようと

 

思って居たが…………

 

…………………………………………

 

ある夜

 

ふと気付くと……

 

その女学生の

 

首に……

 

後ろから手をまわして居る

 

自分に気付いた…………

 

 

「あ」

 

思わず

 

私自身のくちから漏れたと思った

 

その

 

「あ」

 

は…………

 

女学生のもの…………

 

或いは……

 

私と女学生の声が

 

重なってひとつになったもの………………

 

そのどちらかだった…………

 

それは

 

こちらを振り向こうとして

 

それを自分の意思で止めた女学生の

 

少しだけ私の視界に入ったくちが……

 

僅かに開いて居たことで

 

察した………………

 

 

女学生は

 

一度うずくまりはしたが……

 

その後は無抵抗で

 

手も足も……

 

だらりと

 

脱力して居た…………………………

 

………………………………

 

未成年者を

 

BARに連れ込むなどという行為は……

 

法律的にも

 

倫理的にも

 

良くないと思い……

 

そのまま茂みへ引きずって行き……

 

暑そうだったので……

 

善意から

 

学生服を脱がせた…………

 

 

月明かりに照らされた白い肌は…….……

 

痣だらけで……

 

荒い質感の縄……

 

もしくは荒い質感の縄のようなもの

 

で……

 

かなり強く

 

縛られたような痕も見受けられた…………

 

 

これは私の……

 

見間違いや

 

勘違いなどではなく……

 

今まで数え切れないくらい

 

こういう症例を見て来た……

 

というよりも

 

……つくり出してきた私……

 

 

とって…………

 

自信を持って……

 

そういう痕

 

だと

 

断言できる……

 

それだった………………………………

 

 

この女学生は……

 

何らかの理由で…………

 

日常的に

 

何者かからの……

 

暴力

 

を……

 

受けて居る…………

 

らしかった……………………………………

 

 

私は

 

女学生の痣が

 

これ以上増えないよう気遣い…………

 

既存の痣の上だけを狙い

 

蹴ったり

 

殴ったり…………

 

 

そうしながら

 

私の足下で

 

土だらけになって

 

痣の目立たなくなった女学生を………

 

成人女性と差別すること無く…………

 

扱った……

 

 

恐らくこの女学生は……

 

留年等して居なければ

 

未成年で在るはずなので……

 

仮に

 

告訴などされれば……

 

実刑は免れないが…………

 

それでもこの女学生を……

 

子供扱いするのは

 

失礼だと思い……

 

私は

 

誠心誠意

 

誠実に対応したのだった………………

 

 

誠実な対応を済ませた後…………

 

また女学生の

 

白く美しい肌に在る

 

痣の上だけを狙って

 

何度か蹴ってから…………

 

 

職場に戻った………………………………………………

 

 

 

 

その夜以降も……

 

その女学生は

 

時々街灯の下で

 

本を読むという行為を……

 

続けて居り…………

 

 

それに伴い私も……

 

毎回その女学生に対して

 

決して未成年者扱いするということ無く……

 

成人女性同様に

 

誠実な対応を

 

 

繰り返した………………

 

 

初めて女学生の軀を見た月明かりの下で…………

 

 

私は

 

この女学生が

 

親からの虐待や……

 

かなり過激な校内暴力を受けて居ることを疑ったが………………

 

 

女学生の

 

白く美しい肌の上

 

大小無数に存在する

 

様々な色形の

 

 

その上を狙って

 

蹴ったり殴ったり……

 

そして

 

軀を縛ったり……

 

首を絞めたり………………

 

それらを

 

重ねるうち……

 

…………………………………………

 

彼女の軀に在る

 

既存の痣や縛り痕が……

 

そういった

 

家庭内暴力や過激な校内暴力の類いで出来た

 

受動的なものなどでは無く……

 

女学生自身の

 

趣味嗜好による

 

能動的理由から出来たもので在るのだと……

 

そう理解して……

 

ほっとした………………………………

 

 

今はきっと夏休みだからなのだろう…………

 

ここ最近

 

女学生は……

 

毎夜のように街灯の下で

 

本を読みながら

 

私が来るのを待って居る………………………………………………

 

 

             TO BE COMUGIKO

 

 

今私がキープして居る殺害する必要の無い女は……
藤子と棕櫚さん……
そして女学生の三人…………
気温の高い夏の間は
この三人で辛抱しようかとも思ったが………………
その考えは
三十分後に私の手の中で
従順になって居る
新しい女の
青白い顔を見て……
無理なんだと悟った……………………
…………………………
私は夏の間だけ
アルバイトを雇うことにした……………………