証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

追憶

ついてないことって重なるもんだね

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ こいつ狂ってるのか? そう思ったり 実際に言葉にしたことは 今までに 何度も在った………… だけど それら全てが大袈裟だったと…… 今日の私は…… 理解した………… この状況下で 服を脱がないのだ…… 目の前に居る女が………… 服を脱ごうと…

本当に悲しいときの涙は左から

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ どうやら私は風邪をひいたらしく 頭痛が酷かった…… 吐き気もあり こめかみの辺りが青くなって居たし 左目がかなり充血しても居たので 数日の間 布団の中で大人しくして居た………… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

よく裸で来店する女の子に声をかけてみた

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 頭を二つ… 並べてみた………… 先生みたいに センス良く飾ることの 難しさを知った…… やっぱり先生は凄い……… 先生は…… 先生は今何処に居るのだろう………… 先生と逢いたい…… 先生とまた一緒に あの美味しい紅茶を呑みたい………… と…… 強く…思っ…

女の子を寂しい気持ちにさせた代償

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 少し…… 夢を見て居た…… 先生との 愉しい思い出………… 軀を揺すられて…… 私は目を覚ました………… 目の前には… 先生が 「あいつ」 と 呼んで居た いじめっ子の女が居た…… 女はだらしなく口を開けて…… こっちを見て居た………… 私は軀を揺すられ続…

気を失う前

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 先生が姿を消した後も 私の基本的な生活は それまでと何も変わって居なかった…… 夜明け前 或いは 夜が明けてから帰宅する母親を避けて まだ暗い時間に外へ出る日々……… でも 基本的な生活以外では 変わったことも在った……… 私はあの日 …

ブラック企業にもランクが在る

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ かなりの長時間 女が暴行され続けて居る倉庫の中で…… 隠れて居た…… 被害者は私の同僚で 加害者は上司と先輩達…… 私は全員の顔を知って居た………… 会社の金を盗んで逃げる計画を持ち出したのは 今 私の隣に居る女だった…… 広い倉…

オーキッドの愛

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 本当に悲しいとき 涙はいつも左側……… 左の頬を……… 冷たく濡らす………… 私はいったい ここでなにをして居るのか…… 貴女が居ない一日は とても寂しく そして悲しい…… 誰も居なかった冬の夜 暖炉にくべた 蘭のことを思い出す………… 小学校を…

姉の愛情と殺意は両方私のものだった

~ 夢と追憶 酒森 ~ 昨日解体室の応援を終えてから 急に宿直が決り 一晩会社に泊まることになった………… 昼の休憩時 鋳鷹が今殺って居る 闇バイトの話を聞いて…… その時…… 大鎌を見せてもらったからだろう………… 姉の…… 私の双子の姉 蛇苺の………… 夢を見た………… …

猟奇殺人鬼の美術教師に執着して居る私

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ その日私は学校をサボった……… 帰宅後すぐに強い睡魔に襲われた私は 昼過ぎまで眠ってしまったのだ………… たぶん あの美味しい紅茶が 齎した作用だろう……… 私は今朝の帰宅途中 足がふらふらだったし 道もなんだか ぐにゃぐにゃに曲がって…

包帯がスイッチに変わった日

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 「ちょっと出かけてくるから…… 今日はもう帰れ……」 先生はそう言うと 玄関から出て行った………… 暫くして 私は…… 隣の部屋に在った大きな冷蔵庫を開けて…… そこに在った食パンを食べた…… 独りの食事には慣れて居たが これを 先生と一緒に…

私の感情を言葉で伝えたかった

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 先生は私の手足の自由を奪って居た包帯を解き…………… 私の手に…… そっと乗せてくれた………… 「先生……」 「ん?……」 「この子は… ナマズみたいで 可愛いですね……」 壁に貼られたポスターを見て 私はそう言った…… 「ああ…… 私もそう思う………… 時々鯨…

先生に包丁を突きつけられたとき言ったこと

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 「今先生は とても穏やかなお顔をされて居りますし 私の心は とても平穏です」 私は言葉を発したその瞬間から 自分の軀が溶けかけたりなどしては居らず また時間の流れが平常に戻ってしまったことを感じた……… 先生が無言で部屋を出て行…

先生は狂って居るか?

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 「あいつ……… いじめの主犯格だったんだ……… お前…… 知ってたか?………」 私は首を縦に振った…… 「だから私は あいつに…… いじめられる側の気持ちを 解らせてやりたいと思った………… ……………… というのは嘘だ……………」 私がまた頷くと…… 先生は少し…

感じ方は人それぞれ

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 「先生?………」 「ん?……………」 私は瞬きも忘れて…… ずっと先生の目を見て居た……… かなり長い静寂の後…… 「私も縛ってみてくれませんか?」 そう言ってみた……… 「どういうつもりだ?………」 私は校庭で女の子が縛られ 手足の自由を奪われ 口もきけ…

犯罪者が淹れてくれた美味しい紅茶

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 女の子が置き去りにされた後…… もう一人が何処へ行くのか気になって 付いて行った……… 街灯に照らされた顔には…… 見覚えが在った……… 「おはようございます…先生……」 先生を驚かせないよう 小声でそっと声を掛けたつもりだったが…… 先生の…

真っ暗な校庭での出来事

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 私はいつも 鉄棒の後ろに座り………… その鉄棒にぶら下がる 動物や 人間の亡骸を想像するのだ…… 想像力は意識を補うことが出来るということに その頃の私はもう気付きかけて居た…… ゆらゆら揺れる亡骸は 私の心を平穏にも導いてくれる…………

校庭を目指して暗闇を歩いた私

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 子供の頃…… 私は親に構ってもらえず…… しかも 友人と呼べる人間も…… 一人も居なかった………… だから 独りで時間を潰す必要があったが…… 何せ子供の頃だ…… 時間の流れがゆっくりな上に その長い時間を愉しむ知識も…… 持ち合わせてなど居…

姉の言いなりだった私

~ 追憶 酒森 ~ 「え…… お姉ちゃん……… どうしたの?……… ………………」 「え? 何が? どうもしないよ?」 「あ…… そう……… ごめんなさい……………」 「ねえ……」 「ん?……」 「これ… 切れなくなっちゃったから 研いでから台所にもどしといて」 「あ…… う…ん………」 TO BE COMUGIKO

私の中にずっと居る

~ 追憶 酒森 ~ 何かの拍子に…… ふと…… 姉のことを思い出す……… これは私にとって 何の不思議も無い日常で…… それは姉が亡くなった今でも変わらないし…… きっとこれからも変わらないと思う……… 私の中から 姉が居なくなる日は きっと私が死ぬまで…… 来ないだ…

先生の殺意と私の不眠症

~ 追憶 酒森 ~ 「カッターナイフなんかじゃダメよ? 刃渡りの長い包丁が良いわ…… 包丁は必ずよく研いでおいてね……… 持ち手に近い刃先をここに当てて 真横じゃ無くて やや下向きに力を入れながら……… 一気に引くのよ……… 引いたら手首は決して見ずに バケツに…

姉と同じ闇を抱えた先生?

~ 追憶 酒森 ~ 病院から退院する前も… そして した後も…… 母親が私を 叱ることは無かったし…… 鏡のこと自体 話にも出なかった…… 「よかったね」 二人きりの時 姉が私に言った言葉……… それが… どの事柄に対してのものだったのか…… 私は未だに解らない……… それ…

姉に殺害されるのも時間の問題だと思った

~ 追憶 酒森 ~ 意識が戻ったとき すぐに姉と目が合った…… 姉はにっこりと笑って…… 「後ろから誰かに羽交い締めにされて ドラム缶に押し込められた 後は何も解らない」 そう言った…… 「誰に何を聞かれても 他は何も解らない 覚えて居ない そう答えるのよ」 姉は…

殺される寸前で飼い犬に助けられた私

~ 追憶 酒森 ~ かー君に 二度も命を救われるとは 夢にも思わなかった……… 一向に見つからない私を心配してずっと家から出られなかった母が 4日目にしてなんとか犬達の散歩に出かけたのだそうだ……… 工場の廃材置き場… その前を通る道が家の飼い犬たちのお散…

サイコな姉の話

~ 追憶 酒森 ~ 目が覚めると私は ずぶ濡れのかー君に顔を舐められて居た…… 私は助かった………… かー君が助けてくれたんだ…… 私はずぶ濡れのかー君を 私自身もずぶ濡れの軀で抱きしめて 止まらない涙と 震える軀を暫くそのままにして居た…… やっと落ち着いて…

私を水死させようとした姉の話

~ 追憶 酒森 ~ かー君には一度 命を救われたことがある……… 姉と隠れん坊をして遊んでいたとき……… 私は風呂釜の中に隠れた…… すると自分で被せた風呂蓋の上に……… そうだ… あの時も姉は 蓋の上に何か重い物を置いたんだった……… そしてあの時姉は…… 蓋の隙間…

ずぶ濡れの痩せた犬はとても優しい目をして居た

~ 追憶 酒森 ~ かー君と出会ったのは 雨の日の夜だった…… その夜私は姉と一緒に10秒おきの全力疾走とジョグを繰り返し 30分程経過したところで 今夜はもう上がろうかと話していた所だった…… 不意に物陰で何かが動く気配を感じたので姉の方を見ると… 姉はバ…

死に対する恐怖すらも感じられなくなった経験

~ 追憶 酒森 ~ 次に目が覚めたときは 蓋の隙間から 光が見えた…… どうやら夜では無いらしい……… 相変わらずここから出ることは 出来そうに無いが… 少しでも光が見えるというこの状況は 何も見えない暗闇に比べれば 随分とましだった……… あれからどれだけの…

変質者に拉致されたときの話

~ 追憶 酒森 ~ 私は変質者に拉致されて 4日間ドラム缶の中に閉じ込められたことがある……… 実はこの変質者 架空の人物で…… 私をドラム缶に閉じ込めたのは………… 姉だった…… その日私は母が大切にしている手鏡の 派手な装飾の一部を折ってしまった… それを見て…

姉に何度殺されかけても

~ 追憶 酒森 ~ 席を立つ前に 面接官が見せてくれた写真で 姉のことを思い出した…… 私には双子の姉がいた…… 双子と言っても二卵性だったので よく似ているとは言われたけれど 親やクラスメイトを騙せる程では無かった…… 姉は私と違い 社交的で明るい性格だ…