証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

犯罪者が淹れてくれた美味しい紅茶

~ 追憶 東雲坂田鮫 ~



女の子が置き去りにされた後……

 

もう一人が何処へ行くのか気になって

 

付いて行った………

 

街灯に照らされた顔には……

 

見覚えが在った………

 

 

「おはようございます…先生……」

 

先生を驚かせないよう

 

小声でそっと声を掛けたつもりだったが……

 

先生の表情は完全に固定され…

 

見開いた目は私の顔を捕らえて離さなかった…………

 

「…………

 東雲……坂田鮫……………」

 

先生が私の名前を知って居てくれたことが……

 

嬉しかった……

 

 

「お前………

 こんな時間に……

 何してるんだ……………」

 

「散歩です……

 先生は?………」

 

「……

 私も……

 散歩だ………」

 

 

 

その後私は

 

先生の家で

 

熱い紅茶を呑んで居た…………

 

ブランデーのたっぷり入ったその紅茶は……

 

今まで飲んだ全ての飲み物の中で……

 

一番美味しいと思った……………

 

 

              TO BE COMUGIKO