証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

その女が犯した罪と証拠

「ああ酒森

 ちょっといいか?」

 

「はい?」

 

 

「お前今日

 弁当忘れたって言ってたよな?」

 

「ああ………

 はい…………」

 

「どうだ?

 お腹すいてないか?」

 

 

「そりゃぁ…

 すいては居ますけど……」

 

 

「けど?」

 

「え?

 あ…

 いや……

 大丈夫です…………」

 

「ところで酒森……」

 

「はい?」

 

「私がランチに食べようと思って

 持って来たおにぎりが行方不明なんだ……」

 

「ああ…

 そうなんですね…………」

 

「私に何か言いたいことは無いか?」

 

 


「いえ…

 特に何も……」

 

 

「そうか……

 ところで酒森……」

 

「はい?」

 

「私のおにぎりが行方不明になって居る

 この事象に関して何か知って居ることは無いか?」

 

「いえ……

 特に…何も…………」

 

「嘘偽り無いと

 誓って言えるか?」

 

「はい誓います……」

 

「挙げるなら右手だ」

 

「…………」

 

「なあ

 酒森……」

 

「はい?」

 

「責めている訳じゃ無いんだ………

 私はただ真実が知りたいんだよ…………」

 

「そう言われましても…………

 私は……何も…………」

 

「酒森……」

 

「はい?」

 

「今度は私が誓うよ………

 もしお前が今から

 私のおにぎり六個全てを無断で完食しましたと

 自供してから謝罪し

 その後すぐに中庭の草毟りに赴くというのなら…………

 今回の件は全て水に流そう…………」

 

「私は主任のおにぎり六個全てを無断で完食し

 あまつさえポットの味噌汁も9割方呑みました

 大変申し訳ありませんでした

 今から中庭の草毟り及びブランコの清掃に赴かせていただきます」

 

「酒森…」

 

「はい?」

 

「味噌汁にはまだ気付いて居なかったよ……」

 

「主任……」

 

 

「なんだ?」

 

「何故私が容疑者だと?……」

 

「……

 ただの…………

 勘……だよ……………」

 

 

               TO BE COMUGIKO