あなたの笑顔が見たいから………
私は……………
私はいつも
殺します………………
「鯖戸…
どうだ？」
「子供が………
子供が居ます…………」
「ああ………」
「子供も………
子供も…殺すんですか？……………」
「ああ………」
｢…………｣
｢……
鯖戸………
お前が殺らないなら
他のやつが殺ることになる………
お前が殺ろうが殺るまいが
そいつらの運命は変わらない…………｣
「はい………」
「鯖戸………
お前なら苦しめずに殺れるだろ？」
「…………
はい……………」
｢……
お前が切った奴らの顔…………
…………安らかだよな…………｣
｢……………｣
｢そいつらはきっと
お前に切られたことすら気付いてやしない…………
もし……
もし私だったら……
お前がいい……
……お前に殺されたい……｣
｢……
主任……｣
「ん？」
「私達が殺って居ることって………
本当に…………
………
本当に正しいことなんでしょうか？…………」
「……
お前はやさしいなぁ………
私はもうそんなこと考えなくなったよ…………
いや……
始めから考えたことなんて…
無かったのかもしれない…………
……………
でもな…
鯖戸…………
誰かが……
誰かが絶対殺らなきゃいけないことなんだよ…………
絶対に……誰かが……………」
「………………
……はい………………」
「鯖戸………
いつもありがとうな……………」
「……」
「あと何本残ってる？」
「ハマチが6本……
大人は全て捌き終わってます………」
｢あれだけの数の鰤を一人で…………
やっぱお前は凄いよ……………
おーい！酒森ーーっっ！！
ハマチのウロコ飛ばすのてつだえるかーーーっっ？！｣
｢すいませーん！！
ちょっと今手が離せないですーっっ！！｣
TO BE COMUGIKO
おまけ
