証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

姉に何度殺されかけても

~ 追憶 酒森 ~

 

席を立つ前に

 

面接官が見せてくれた写真で

 

姉のことを思い出した……

 

 

私には双子の姉がいた……

 

双子と言っても二卵性だったので

 

よく似ているとは言われたけれど

 

親やクラスメイトを騙せる程では無かった……

 

 

姉は私と違い

 

社交的で明るい性格だった…

 

少なくともみんなはそう思っていたはずだ……

 

双子の姉妹でどうしてこんなに性格が違うのかと

 

よく言われたし

 

自分でも

 

よく思った……

 

 

幼少の頃より

 

笑うのが苦手だった私は

 

「世間体が悪いから人前では無理してでも笑いなさい

 嘘で良いからずっと作り笑いをしていなさい」

 

そう言われて育って来た……

 

学校でも先生から

 

「笑顔には人が集まる

 笑顔でいないならお前の寂しい人生は確定したのと同じだ」

 

そう言われたことを

 

今でも覚えている……

 

だけど私は

 

嘘をつくのが苦手で

 

作り笑いも出来なかった…

 

そのことを咎められ

 

親や先生にはよく叱られた……

 

そんな中

 

姉だけは

 

「そんなの気にすること無い」

 

 

何時も私に優しかった……

 

姉には…………

 

姉には何度も………

 

 

殺されかけたけど………

 


私は姉のことが好きだった……

 

 

姉の愛情のベクトルが

 

全て私に向かっていることは

 

疑いようのない事実だったし

 

姉の愛情から逃れることは出来ない………

 

ということも…

 

解っていたし……………

 

元より……

 

逃げる気なんて

 

微塵も無かった…………

 

私は姉に

 

依存していた……

 

たぶん姉も……

 

私達は

 

きっとお互いに

 

依存し合っていた…………

 

 

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