~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~

その日の朝………
私は組…
私は社長から呼び出しを受けた………………

「えーっ
私がですかぁ?……………

あんなヤツほっといてよくないですか?

今日は私……
アニメとか観ながら
ずっと家でごろごろして居るという予定が在るんで
超忙しいんですけど………」

昨日取引先に赴いたきり帰ってこないスタッフを……
迎えに行って来て欲しいと言う組長……
社長からのお願いを快諾した私は
横長のジュラルミンケースと地図を渡され…
事務…
会社を後にした…………………………………

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・

私は鉄筋コンクリートの無機質な建物に入り……
受け付けで…
「瀬鬼山を迎えに来ました」

と…
そう言った………………………………

すると…
受け付け嬢の表情が突然強ばり……………
周りの人達も………
一斉にこちらを見た…………………………

瀬鬼山との関係性を訊かれたので………………
「関山とは兄弟盃を…………」
瀬鬼山は私の兄ですと答えた……………………………………………

連続婦女暴行殺人と死体損壊死体遺棄……
覚醒剤取締法違反に銃刀法違反…………
48件の罪状で全国指名手配されて居る瀬鬼山は…
今回
アイス4㎏及びL字14丁…
アメダマ900発の不法所持及び……
公務執行妨害で現行犯逮捕されたのだと聞かされた………………

「今日はこの後超忙しいので
すぐに連れ帰りたいんですけど…………」

私がそう言うと…………

「瀬鬼山は昨夜だけでも警官16名を殺害して居ます…
裁判を待つ以前に100%死刑宣告を受けることは
誰の目にも明らかなので…………
もう………
彼がシャバの空気を吸うことなど在り得ませんよ………………」
と
そう言われ………
更に…
こう付け加えられた…………………
「あなたを今から
銃刀法違反及び公然わいせつ罪で逮捕します
もちろん暴対法も適用です」

私には…
言っている意味が解らなかった………………

周囲を見渡すと…

幾つもの銃口が
私に向かってくちを開けて居た…………………………
………………………………………
気付くのが遅かった………………
どうやらこいつら…………………………
…………………………反社らしい…………………………

だが…………
こいつらは同業者では無い…………………
雰囲気が違う……………
半グレか?………………

いや……………………
半グレなら…
こんなふうに事務所を構えているはずがない…………………………

それ以上考えて居る暇は無かった………………………

私は腰を落としながら…
軀を回転させるようにシテ
鉈を振り回し…
ジュラルミンケースの蓋を開けた……………………………………

……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
気付けば………
辺りは赤色の海だった……………………………

脚を切り落とされた死体や……
頭や胸に…
風穴の空いた死体の泳ぐ…………………
赤色の海だった……………………………………………

しかし未だ…………
何名かの生存者が居た……………………………………

生存者の一人に歩み寄る私…………………………

何故か怯えた目で…
泣き叫ぶ生存者……………………………

その時背後で…
ガチャリ………
と…
音がしたので振り向くと………………………………

「お……
キリコじゃないか……………」

「あ…兄貴…あっ………
せっ…瀬鬼山主任……………………」

私同様血塗れで登場した瀬鬼山主任は…
生存者を見て…
こう…
言った………………………

「アッハァ♫
婦警さん達
良い声で鳴くねえ♪
いち……にい……………………
……四人も生きてる……………ハハッ♬……………
あとでたっぷりと
あそんであげるからねぇ♪………………………」

瀬鬼山主任が私に向かって手を出して来たので……
組…
…社長から渡されたジュラルミンケースの中身を差し出した…………………

このとき婦警意外の生存者は…
まだ六名ほど居た………………………………………

自動小銃の発砲音が六回聞こえた…………………………………………

曰く瀬鬼山主任……
「ここの社員に気に入られてしまい
ひきとめられてひきとめられて……
どうしても帰して貰えない空気感だったが……………
仕事も在るので
少々強引に…
帰らせて貰うことにした……………」

とのこと……………………………………

瀬鬼山主任血塗れの風体に……
合点のイった瞬間だった………………………………

私は時計を見た…………………

未だ…
今日という日は
タップリと残って居た………………………
早く家に帰って……
アニメでもみながら…
ずっとゴロゴロして居よう………………………
そう………
思った…………………………………

「それじゃぁ私……
このまま直帰して良いですよねぇ?………………」

私がそう言うと…
瀬鬼山主任は
「これであずきバーでも食べなよ」
そう言って…
……………百円くれた……………

瀬鬼山主任は人間のくずだが……………………………
こういうところは憎めない……………………………………………

私はお礼を言って警察署……あっ……………
てっ…鉄筋コンクリートの無機質な建物を後にした………………………………

TO BE COMUGIKO


もう一本ポチってしまった……………


私は意地でもつかいません♡