証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

BARで

告白

~ BARで ~ 「棕櫚さん ナッツ好きですよね」 「うん… 好きだよ?……」 「一番は?」 「ん?…… そうだなぁ………… 胡桃とアーモンド………… どっちか……かな?……」 「それじゃあ今 今この瞬間では?」 「今…か……… 今なら………… うん…アーモンド……」 「どうぞ」 「ありがと…… ねえ…… …

酔ってからが長い女の子

「ねえ…… バーテンダー…………」 「はい?」 「いっつも思うんだけどさぁ…… バーテンダーのつくるナポリタン………… 滅茶苦茶旨いよ…………」 「それは良かったです あの…… もし良かったら お軀拭きましょうか? 少しケチャップが跳ねて居られますので……」 「え? 跳ねてる?………

なにげに滅茶苦茶食べる女の子

~ BARで ~ 「ねえバーテンダー…… このお芋さんってちゃんと美味しい? 今の時期のお芋さんって低温障害で ゴリゴリだったりすることとかあるじゃん?……」 「食べてみたら解りますよ」 「それじゃあ…… ……ん………… 旨~い」 「でしょ? 籾殻の中で保管してるから 低温…

姉の愛情と殺意は両方私のものだった

~ 夢と追憶 酒森 ~ 昨日解体室の応援を終えてから 急に宿直が決り 一晩会社に泊まることになった………… 昼の休憩時 鋳鷹が今殺って居る 闇バイトの話を聞いて…… その時…… 大鎌を見せてもらったからだろう………… 姉の…… 私の双子の姉 蛇苺の………… 夢を見た………… …

気持ち悪いけど最高のバーテンダー

~ 心の中で 鯖戸 ~ 私は今日出張だった…… 出張先から直帰の予定だったが 途中会社に寄った…… 今夜も酒森の住処に転がり込んで 一緒にこんこん煮を殺りながら呑みたかったからだ……… 今日酒森は出張だった私の代わりに 解体室で働いて居る…… 解体室に行くと…

美味しくて愉しい時間と空間の現在地

~ 心の中で 鯖戸 ~ 何故か全然飽きない………… 似たような具材を 唯ひたすら…… その隙間をこじ開けて 追って行く………… 見た目は正直…… アンニュイ&メランコリック………… それなのに美味しさは日に日に深まる………… この日もサラダは私がつくった…… つくったと言っ…

お正月の正しい過ごし方?!

「ねえ…… しようよ……」 「え?…… 正月早々ですか?…………」 「何言ってんのさ… 正月だから良いんじゃん…… 早くしようよ…」 「優しくしてくれます?……」 「当たり前じゃん……」 「……それじゃあ……… …………良いですよ…………」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お正月…

見た目より食べる女性?!

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…… バーテンダー………… この柑橘って… なんてーの?…………」 「KITAMURA ORANGE といいます」 「滅茶苦茶旨いじゃん…… 酸味がしっかりしてるのに甘味も乗って バランスが良いからスルスル食べ続けちゃう…………」 「食べるのは勿論ですが カクテル…

女性の悲鳴しか聞こえなくなった理由

~ バーテンダー ~ 出張先から帰店すると 未だ太陽は高い位置に在り その光は私にとって 死を連想させるものだった…… 我々のような 夜の仕事に従事して居る者で在れば ご理解いただけることとは思うが 日中の太陽光は 一万本の槍にも匹敵するもので在り 翌…

あなたも血まみれ

嘘偽りの無い事実だよ 始めは何も知らなかった あなたの笑顔が見たいから 私はあの子を手にかけた あなたのせいとは言わないよ 全ては私が決めたこと 私は随分大人になった 今まで自分がしてきたことの 罪を償う時間も無いし もとよりそんな量じゃ無い 罪な…

若い女の死体

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…… バーテンダー…………」 「はい?」 「あ…… ねえ…バーテンダー………… これって…… あ…… 超旨いじゃん………… ニートのGINもう一杯ちょうだい…」 「ああ… それは良かったです 今日のサラダも 全て自家栽培のもので構成しました」 「良いじゃん…… お… …

美味し過ぎる糠漬けの秘密?!

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…… バーテンダー…………」 「はい?」 「この糠漬けってさあ…… あんた自分で漬けてんの?……」 「ええ… もちろんですとも」 「旨過ぎなんだけど……」 「ありがとうございます」 「ねえ…… バーテンダー………… この純米古酒…… 銘柄何? すっごい旨い………… こ…

TKGのTって何?

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ……バーテンダー…………」 「はい?」 「TKGって一般的には フォークで食べられて無いって知ってる?」 「いえ…… 存じ上げませんでした………」 「それと…… もうひとつ 一般的な話なんだけど……… TKGのTは TAMAGOのTで TOMATOのTじゃ無いのよ?」 「それ…

涙が止まらない本当の理由?!

~ BARで 鯖戸&酒森 ~ 「鯖戸先輩すみません…… 遅くなっちゃって…… え?… あ…あの…… どうかしたんですか?…………」 「解らない…… 何だか急に………… 悲しくなって来ちゃって………」 「え? あ…… あれ……… 鯖戸先輩…………… なんか…… なんか私も……………」 「どうぞ 採れたてのレ…

人間がもし皆たまごだったら

~ BARで 鯖戸 ~ 「本日は平飼いの極上品が手に入りましたので メインはこちらの………」 「ねえ……バーテンダー………」 「はい?」 「私さあ…… 最近凄く考えちゃうことが在って…………」 「………… はい…………」 「人間がもし…… 皆…… 卵だったらって………」 「ああ………… それは………… 確か…

マティーニの次は和風気分?

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ… バーテンダー………」 「はい?」 「今日のマティーニさぁ……」 「いつもよりドライに…… ですね……」 「……うん…… ………… この歯茎に刺さる感じ………… たまんないな……… …… ねえ…バーテンダー… 今夜は何か和風な気分なんだけどさぁ……… 純米の熱燗と 和…

規格外のカクテル?!

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…… バーテンダー………」 「はい?」 「コート脱いじゃっても良い?……」 「ああ……… 棕櫚さん……………… お気付きで無い様ですが……… もう……脱いでしまって居られますね……… ……… 看板………下げて来ますね………………」 「ねえ……… バーテンダー……………」 「はい?」 「…

あなたの服を脱がせたら

~ 私の気持ち 酒森 ~ 今夜はなんだか 寂しい気分……… だから涙が零れるの…… 軀だけで構わない…… だから私を暖めて…… あなたの服を脱がせただけで どうしてこんなに寂しくなるの? 今夜も涙が止まらない………… 私はあなたをズタズタにしてから 散々炒めつけた……

ビールとナッツとフクロモモンガと・・・

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…… バーテンダー………」 「はい?」 「このビール…… 美味しいね………」 「良いエールでしょ…… 川場村の地ビールです 棕櫚さんのおくちに合うだろうと思って居ました……… ………………… なにか………… 在りましたか?……………」 「この胡桃って…… 鬼胡桃でしょ?…

私がどんな人間か

~ BARで 鯖戸 ~ 今日はお客さん相談ルームの酒森を呼び出して 私の仕事を手伝ってもらった…… 私がいつも どんな仕事をして居るのか………… 私がどんな人間なのか………… ただ……… 知って欲しかった………… 「ねえ…… バーテンダー………」 「はい?」 「今夜は…… いつものモヒ…

気味が悪いバーテンダー?!

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー……」 「はい?」 「今晩私が 何を食べたいと思って居るか解る?」 「はい」 「?……… 何?………」 「ナポリタンです」 「…… なんで解るの?……」 「そうですね…… …プロだから……… でしょうか………」 「そんなの禅問答だわ……… …… 大盛りでお願い… …

とても可愛らしいお客さん?!

~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー……」 「はい?」 「最近あった… 何か面白いこととか…… 不思議なこととか…… 何でも良いから… 話してよ……」 「そうですね…… そういえば最近 とても可愛らしいお客さんがいらっしゃって……」 「うん…」 「ですがご予約を入れて居られな…

私をずっと見て居る目

~ BARで 鯖戸 ~ このバーテンダーは…… 絶対全部…… 知って居る……… 私がここに来る前に いったい何を…… して来たか…………… 知らなきゃこれは…………………… 在り得無い………… 私が殺めた その命………… ずっと私の…… 目を見てる………… TO BE COMUGIKO

蒸発するカクテル?!

ボリューミーなサラダを食べながら… 2杯目のカクテルをいただく…… 2杯目は面接官のカクテルも 私のと… 同じものに見える…… このBAR…… てゆーかこのバーテンダー………… ほんとにやばいな…… こんなに美味しいカクテル… 呑んだこと無い…… 新しいカクテルがサー…

今夜どうする?

「今夜はどうなさいますか?」 バーテンダーが面接官に声を掛けると…… 「何が食べたい? お腹空いてる?」 面接前にスーパーで買った 助六と玉葱は まだ鞄代わりに使っているエフェクターケースの中… 恐らくこれは 明日食べることになりそうだ… 「お任せします お…

注文の要らないBAR

BARの重い扉を開くと カウンターに案内された… 面接官と隣同士で座ると すぐにカクテルが出て来た…… このBARでは オーダーの必要が無いらしい…… TO BE COMUGIKO