~ BARで 鯖戸 ~
「ねえ……
バーテンダー………」
「はい?」
「コート脱いじゃっても良い?……」
「ああ………
棕櫚さん………………
お気付きで無い様ですが………
もう……脱いでしまって居られますね………
………
看板………下げて来ますね………………」
「ねえ………
バーテンダー……………」
「はい?」
「この次は……
何が出て来る?…………」
「強くて量も在るやつですよね?………」
「やっぱりあんた……
気持ち悪いな……………」
「否定はしませんが………
今の空気なら…………
私じゃ無くても解ると思いますよ?…………」
「ねえ…………
バーテンダー…………………
私……………
ちょっと
酔ってるのかな?……………
こんなにイメージどおりのカクテルなんて……………
夢でも見てるみたいなんだけど……………」
「さて……
どうでしょう……
多少は酔ってらっしゃるかとは思いますが……………
…………
ただ…………
私が今するべきことは
棕櫚さんが求めるカクテルをご提供することですから…………」
「そっか………………
いや…………
ありがとう…………………」
TO BE COMUGIKO