~ BARで 鯖戸 ~

「ねえ……
バーテンダー…………」

「はい?」

「この糠漬けってさあ……
あんた自分で漬けてんの?……」

「ええ…
もちろんですとも」

「旨過ぎなんだけど……」

「ありがとうございます」

「ねえ……
バーテンダー…………

この純米古酒……
銘柄何?
すっごい旨い…………

このパスタとも合い過ぎ…………」

「オリジナル・ブレンドなんです……」

「ああ……
バーテンダーだもんな……
兎に角旨いよ…………」

「ありがとうございます」

「そういえばさあ……
私も大分前に糠床にお茄子INしたんだけどさ…………

バーテンダーのお茄子って……
こないだ出してくれたやつとか……
何年くらい漬けてんの?…………」
「先日お出ししたのは

三年物ですよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今朝も目覚めが良い……
あのBARでは
いくら呑んでも翌日に残らないのだ………
むしろ体調が良くなる………
それにしてもあのバーテンダー……
とんでもないな…………

三年物って……

尋常じゃ無いよ?…………

このお茄子は……

漬けてからまだ二ヶ月くらい……
もう充分古漬けだし
今食べても
間違い無く旨いのは解ってる…………

三年か…………
そこまで辛抱……
出来るかな………………

TO BE COMUGIKO