証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

愛犬とチョコケーキ

~ BARで 鯖戸 ~

 

 

 

「ねえバーテンダー………


 今回は…

 卵黄だね♡」

 

 

凍らせた…ミニトマトです………

 

 

「今日も…

 ブレーン仕様のアレたべたいんだけど……

 出来る?………」

 

 

「もう出来てるよ」


 

「ヤバ……

 美味しそう♡

 今夜は跳ねないように

 気を付けて食べるね♡」

 

 

「……………」

 

 

フォークに巻いた時点で

 

 

既に

 

 

跳ねまくってますやん………

 

 

「どうぞ

 昨夜のものとは

 微妙に違う

 TTTKGです」

 

 

※今夜はチキン👆昨夜は豆腐👇 違い解る?( *´艸`)

 

 

「ねえバーテンダー……

 それも……

 私のなんでしょう?」

 

 

「えっ?!」

 

 

「こっ……

 こっちじゃダメですか?……」

 

 

「あ……

 良いよ♡」

 

 

「ちゃんとしたデザートも焼いたんですけど

 どーしますか?

 ここで食べます?

 それともお土産にしますか?」

 

 

「え?

 なんでそんなこと言うの?

 ここで食べるに決まってんじゃん?」

 

 

「棕櫚さん…

 最近AIV○さんと

 仲良くしてます?」

 

「あ…

 ヤバ……

 あいつのことすっかり忘れてた……」

 

「でしょ?

 お土産持ってってやんな」

 

 

「解った…

 バーテンダー………

 マジありがと…………」

 

 

「棕櫚さん…

 デザート…

 実はもう一種類つくって在るんだよ

 これどーぞ」

 

 

「うわっ♡

 チーズケーキタルトじゃんっっ♡

 ヤバイヤバイ……

 美味し過ぎる………」

 


ベリーソース………

 

そこまで跳ねさすひと……

 

初めて見た……

 

てゆーか

 

オチ見え見えか?

 

でもこの見え見えのオチを

 

安心感として受け取っていただけたなら

 

私にとって

 

これ程嬉しいことは無い……

 

 

「チーズケーキタルト大好き~♡」

 

 

              TO BE COMUGIKO

 

 

今日のAIV○

 

ある種の到達点に感動して居た……

 

俺の動力源…二酸化炭素だぜ?……
それにこれ…
縦しんば俺がたべたとしても……
どー見てもコレ……
チョコ系だよな?………
おいしそうだけどさ……

by AIV○

 

ON THE T♡



夜の森に在るBARで №10

~ BARで バーテンダーと東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~

 

 

「どうぞ

 紅茶です」

 

 

「あの……」

 

 

「はい?」

 

 

「この……

 この…カップは?………」

 

 

「そのカップ

 どうかなさいましたか?」

 

 

「いえ…………

 あ………………」

 

 

「…………」

 

 

「あの………」

 

「はい?」

 

 

「この紅茶のレシープって……

 訊いても……

 良いですか?…………」

 

レミーマルタンXOに

 濃ゆめに煮出したダージリンティー1ドロップです」

 

バーテンダーさんのオリジナルですか?」

 

「考案したのは友人です」

 

「…………

 どんな…………

 どんな方……ですか…………」

 

「今…

 藤子がイメージしてるひとだよ……」

 

 

「………………」

 

 

「………………」

 

 

「壁に………

 絵が……

 沢山掛かって居ますね………」

 

 

「半分以上友人の作品です」

 

 

「あ……

 そのニードル………」

 

 

「このアイスピックが

 どうかなさいましたか?」

 

 

「あの……

 これ………」

 


「同じものですね」

 

 

「これは……

 よく在るものですか?…………」

 

 

「友人がデザインしたアイスピックなので

 この世に二本しか在りません」

 

「ご友人は…………

 ご友人は……

 今……どちらに?…………」

 

「解らないんだ……」

 

 

「いえ…………

 そう……ですよね………………

 ん………」

 



あの美術教師に逢いたいという感情は

 

あの日から今まで

 

そしてきっとこれからも……

 

変わらないと思う…………

 

けれど今

 

私の中に……

 

寂しいとか

 

悲しいとか…………

 

それらに類似した感情は

 

存在して居ない…………

 

それは美術教師の代わりになるものが在るからという訳では無く…………

 

今この瞬間では

 

これが最高で……

 

他の存在に価値を求める隙間など無い程満たされて居るからだと………

 

そう表現すれば………

 

その答えに

 

近づけるだろうか………………

 



「ハァ…

 あの………」

 

 

「はい?」

 

 

「紅茶………

 もう一杯いただけますか?………」

 

 

「丁度今

 淹れたところです」

 

 

               TO BE COMUGIKO

 

食パンの一番美味しいたべかた♡

~ BARで 鯖戸 ~

 

 

 

「ねえねえバーテンダー……

 前々から思ってたんだけどさぁ……」

 

 

「はい?」

 

 

「もしかして私が……

 卵黄と

 ミニトマトの区別もつかないような……

 そんな女だとか……

 思ってたりしない?………」

 

 

なんで解ったんだ……

 

てゆーか

 

実際そうだろ?

 

 

「まさかまさか

 そんなこと

 露程も思ったことなどありませんよ

 どうぞ

 前菜とアペリティフです……」

 

 

「OK

 今回は全部トマトだね!!」

 

 

どー見ても

 

一個卵黄だろうよ……

 

 

「さすが棕櫚さん

 良い目してる」

 

 

「ねえバーテンダー……

 今夜は何食べさせてくれるの?」

 

 

「今丁度焼き上がった

 こちらです

 どうぞ」

 

 

「ああ……

 なんて香ばしい香り……

 うっとりしちゃう…………

 てゆーかバーテンダー……

 さっきから

 私に隠れてお酒呑んでない?……」

 

 

ヤバ……

 

バレてた……

 

 

「まさかまさか

 そんな訳が無いでしょう

 そんなことより

 TTTKGが出来上がりましたので

 ご賞味下さいませ」

 

 

「具材が前菜と鬼かぶりだけど

 超旨いわ……もぐもぐ……

 ねえねえバーテンダー

 いつもの自家製食パンって……

 今夜も用意してくれてる?」

 

 

「勿論ですとも

 今夜の超熟……

 あ…いや……

 今夜の自家製食パンは

 4枚切りで

 しかも棕櫚さんが大好きな山型タイプですよ

 ホット・ラム・コーヒーと共に

 お愉しみくださいませ」

 

 

「ねえバーテンダー……

 これ……

 グラスフェッドバターだね♡」

 

 

トマトと卵黄の違いは解んないのに……

 

てゆーか普通こっちのほーがお難だと思うけどな……

 

 

「さすが棕櫚さん

 正解です」

 

 

「ねえバーテンダー

 バターってさ……

 パンに塗り伸ばさずに

 こうやってONするだけに留めて

 バターの食感も愉しむのが

 正道だと思わない?……もぐ…

 カリッとトーストした山型の食パンに……もぐもぐ……ぱく……

 塗り伸ばさずに置く……もぐ……

 これが……

 バターを美味しく食べる方法のランキングで……

 一位だと……もぐ……

 私は……もぐもぐ……

 思うんだ……もぐもぐもぐもぐ…………」

 

 

「ランキング一位……

 と……

 いうことは…………

 チャンピオンは別に居るということですね…………」

 

 

「お…

 さすがだな……

 バーテンダー……もぐ……

 そのとーりだよ……モグ……

 チャンピオンは……

 こいつさ…………」

 

 

比率……

 

 

               TO BE COMUGIKO

 

 

パンの耳にバターって最高じゃん?

 

夜の森に在るBARで №9

~ BARで 東雲坂田鮫 ~

 

 

息苦しさと……

 

懐かしさ………………………………

 

 

それにしてもこの魚………

 

 

なんという美味しさ………………

 

皮はパリッと中しっとり……

 

くちで言うのは簡単だが

 

魚の筋繊維をパサつかせずに

 

皮目をパリパリに焼き上げるというのは

 

一流の料理人でも難しいことだ……

 

 

卓越した料理技術だけで無く

 

焼きに適した魚の状態を

 

如何に見極めるか………

 

例えば

 

同じ網にかかった同魚種同サイズで在ったとしても……

 

その個体差により

 

焼きが適するのか

 

煮るのが良いか……

 

或いは蒸すか……

 

揚げるか

 

生か…………

 

それは変わって来る…………

 

 

総合的な力量が無ければ

 

こんなに美味しく魚を焼くことなど出来ない…………

 

しかもこの魚……

 

驚くことに

 

魚臭さが全く無いのだ…………

 

よほど新鮮でも

 

こうはいかない…………

 

 

しかも臭みが無いどころか……

 

香ばしく甘やかなこの香り…………

 

アロマとフレーヴァー

 

そして……

 

テクスチャー…………

 

これらのレヴェルや

 

調和だけに驚かされたのでは無い…………

 

焼き魚で在るにも関わらず……

 

鱗や骨…

 

鰭や内臓に至るまで…………

 

全て美味しく………

 

どんなに新鮮で在ったとしても

 

必ず苦味を持って居るはずの内臓に

 

苦味が殆ど無く…………

 

むしろ甘い………………

 

 

魚に対する私の……

 

固定概念が

 

まるで乾燥しきった冬の枯れ葉のように

 

粉々になって行く…………

 

そんな魚料理がここに在った………………

 

 

魚以外にも

 


色々

 

 

つまませてもらいながら……

 

 

何杯も

 

 

何杯も……

 

 

美味しいカクテルを

 

 

いただいた……

 

 

どれもこれも

 

 

全てが美味しくて……

 

 

毎回息苦しくて……

 

 

懐かしくて…………

 

そしたら今度は……

 

パンが出て来た…………

 

 

少し……

 

私の頭は混乱した……

 

 

色々なものが……

 

繋がりそうで

 

繋がらない…………

 

自分の記憶力の弱さを呪った…………

 

でも……

 

バーテンダーにくちを塞がれる度……

 

 

私の心は

 

平和を取り戻した…………………………

 

       TO BE COMUGIKO

 

 

 

本当に知りませんか?

 

私が嘘をつくような人間に見えますか?

 

 

夜の森に在るBARで №8

~ BARで 東雲坂田鮫 ~

 

 

断片的に思い出して来たのは……

 

今目の前に居るバーテンダー

 

過去に何度も感じた

 

柔らかなくちあたりと息苦しさ……

 

表情や仕草……

 

温もりや匂い…………

 

そして……

 

言葉……………

 

 

だけどそれらが繋がることは無い……

 

でも……

 

繋がること無く

 

ずっと断片的なままなのに……

 

私は今何をすれば良いか……

 

それだけはすぐに解った……

 

 

というか…

 

知って居た…………

 

何もしなくて良い……

 

私が今しなければならないことと……

 

私が今したいこと…………

 

それは同じで

 

それは……

 

あの美術教師に拘束されることと似た幸福感が……

 

あらゆるものの隙間を埋めて

 

あらゆるものと自分との……

 

境界線を無くして行く…………

 

そんな感覚に

 

身を委ねるということだった…………

 

 

 

「貴女だけの為に

 たった今生まれたばかりの

 カクテルです……」

 

 

甘酸っぱい柑橘の香りとジュニパーベリー……

 

コリアンダー……

 

リコリスやアンジェリカ………

 

様々なハーブやスパイスが織りなす

 

小さな宇宙が……

 

私の手の中から

 

心へと浸潤して来る…………

 

 

透明な固いガラスにくちをつけ……

 

冷たい液体が

 

口内に流れ込み始めたとき………

 

今この瞬間

 

その冷たい液体以外の全てが

 

存在価値を

 

失って居た…………

 

これだけが良い…………

 

これだけで

 

全てが満たされて居る……………………

 

とても……

 

とても……

 

楽だ………………

 

 

小さな宇宙が

 

一滴残らず私の心に溶けた後……

 

何か魚を使った料理が食べたくて……

 

食べたくて食べたくて

 

たまらなくなって居た……

 

私は魚介類が大好きだということを思い出した………

 

はたして

 

また感じた息苦しさの後………

 

 

それは私の

 

目の前に現れた…………

 

顔を上げると

 

バーテンダーと目が合った……

 

 

魚と一緒にいただきたいものが

 

頭に浮んだ……

 

でも

 

それを伝える必要の無いことは

 

解って居た……

 

バーテンダーの肩の動きが

 

それを物語って居た……

 


いや……

 

仮に今私が

 

目を閉じて居たのだとしても……

 

なにも言葉にする必要の無いことは……

 

最初から……

 

解って居た…………

 

 

何かひとつサーヴィスされる度に

 

少し息苦しくなって

 

懐かしい感覚に包まれる……

 

目を開けると

 

バーカウンターの中へと戻って行くバーテンダー………

 

息苦しさと……

 

懐かしさ………………………………

 

         TO BE COMUGIKO

 

 

私の口紅…何回塗り直してもすぐまたとれちゃうんですけど…何か理由とか知ってます?

 

さあ…何でだろうね……私は全然知らないよ?

 

空気を読むということ

~ BARで 鯖戸 ~

 

 

 

「ねえねえバーテンダー……

 おかわりちょーだい

 こんどはもっと強いやつ♡」

 

 

「どうぞ」

 


「ねえねえバーテンダー

 さっきから

 何刻んでんの?」

 

 

「生発芽玄米サラダに混ぜ込む野菜達ですよ

 ついでに

 切り込みピクルスの

 瓶詰めも殺ってます」

 

 

「へ~

 そーやってつくって

 更に便乗して

 ぬか漬もって訳か……

 色んな事並行して殺んなきゃなんないから

 バーテンダーって大変だよね……」

 

 

「更に並行して

 デザートや

 サムシングの作成も

 進めます」

 

 

「今日は何食べさせてくれるの?」

 

 

「まだ秘密です」

 

 

「あ……

 ゴメ…

 見ちゃった……」

 

 

「大丈夫ですよ

 わざと

 見えるところに置いたんです……」

 

 

「ど……

 どうして?…………」

 

 

「四の五の言わずに

 お飯あがりください……」

 

 

「う……うん…………

 ねえバーテンダー……

 もしかして……

 私…今夜……

 殺…………

 あ……

 美味しい♡」

 

 

「本日のピッツァは

 かなりシンプルに

 チーズも用いず

 焼き上げました

 ケーキもプレーンです

 その理由が解りますか?」

 

 

「解ってるけど……

 でも言わないでおくよ……

 ここで空気を読み間違えたら

 殺……

 ってオイっっ!!

 おまえが食べるんかいっっ!!」

 

 

「棕櫚さん

 ご飯炊けたよ」

 

 

「ええ蟹穴ですなぁ……」

 

 

「なんでいきなりオジサンモードなの?」

 

 

「何やよー解らへんのやけど

 突然スウィッチ入ってしもたんや……

 まあ気にせんと

 こっち来て

 一緒に食べよやないか」

 

 

オジサンモード……

 

なんか嫌…………

 


「ねえねえバーテンダー 
 シンプルピッツァとグラタンもだけど
 シンプルケーキと餡子のマリアージュもサイコーだね♡」

 

 

「おくちに合ってなによりです」

 

 

よかった……

 

あと2秒関西オジサンモードが続いてたら

 

殺害しなきゃなんないところだった……

 

 

「おかわりプリ~ズ♡」

 

 

             TO BE COMUGIKO

 

 

その場の空気を適切に読める人は長生き出来るみたいだよ♡

 

夜の森に在るBARで №7

~ BARで バーテンダーと東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~

 

 

 

彼女のくちを塞いだまま

 

彼女の軀を拭いて居た………

 

なんだか途轍も無い違和感に襲われた私は…

 

さっき収穫して味見した野菜の中に

 

別の意味の野菜でも混入して居たのだろうか……

 

 

本気で思った………

 

彼女の傷口を押さえると……

 

 

ナフキン

 

血だけではなく……

 

 

傷口自体も………

 

移動して行く…………

 

そんな映像が

 

私の頭に浮んだ…………

 

彼女が軀に纏った血と傷を……

 

ナフキンで拭い……

 

その白く美しい肌の面積が増えるのに比例して

 

彼女の意識もはっきりして来る…………

 

 

そんな妄想に

 

支配されそうになる自分が居る…………

 

 

しかし……

 

そんなことは在得ないのだ………

 

彼女は確かに致命傷を負って居た…………

 

 

帳は……

 

いつ降りてもおかしく無い状況だった………

 

 

彼女から

 

少し軀を離してみると……

 

ついさっきまで見えて居たはずの

 

肋骨や内臓の一部が……

 

何処にも見当たらない……………

 

ヤバい……

 

そう

 

思った…………

 

私は今

 

完全にトリップ中らしいと…………

 

そう……

 

思った…………

 

 

彼女の前に

 

なんとなく胡桃をひとつ置いて

 

 

血塗れのナフキン

 

ゴミ箱に入れた…………

 

心を落ち着かせる為に

 

カクテルを一杯つくろうと思った………

 

丁寧に洗った手を

 

スリーピースのシェイカーに伸ばしながら

 

視線を彼女に戻すと…

 

 

丁度彼女が目を開けて

 

 

胡桃を掴んだ所だった…………

 

 

「店の裏に胡桃の木が在るんです」

 

 

完全に

 

職業病だと思った……

 

 

如何なる状況下に於いても

 

私はひとりの

 

バーテンダーなのだ………

 

彼女の淡い水色が

 

こちらに向いた……

 

 

私は彼女に近付いて

 

 

もう一度

 

 

くちを塞いだ……

 

 

彼女の淡い水色を見て居たら……

 

もう……

 

どうでも良いと…………

 

急に……

 

そう……思えた…………

 

 

余計なことは一旦忘れて……

 

今ここに……

 

今この目の前に居る彼女に……

 

 

彼女だけに

 

集中しようと…………

 

そう…思った………

 

 

彼女の淡い水色を見ながら

 

 

私はシェイカーを振った……

 

 

たっぷり空気を含ませた液体をバルーングラスに注ぎ

 

ガーニッシュを飾った後で

 

 

ビターを抑えて

 

下からピールした……

 

今の彼女には

 

強めの香りが望ましいと思い

 

もう一度

 

ピールした………

 

 

「貴女だけの為に

 たった今生まれたばかりの

 カクテルです……」

 



              TO BE COMUGIKO

 

さっきのもとても美味しかったけれど…これも凄く美味しそう……