証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

おしえてあげる

~ 自分の部屋で 酒森 ~

 

 

「ねえ……

 もう一粒……

 使う?……」

 

「え?!

 良いんですか?

 嬉しいです」

 

 

「ねえ…」

 

 

「はい?」

 

 

「手伝おーか?…」

 

 

「あ…

 でも……

 あの…

 今回は……

 今回は独りで……

 独りで殺ってみたいんです……

 センパイ……

 ごめんなさい……」

 

「あやまらなくて良いよ?

 頑張りな………」

 

「はい……

 …………

 え?

 センパイ……

 ………………

 泣いてる?……」

 

 

「ああ……

 気にしないで……

 こんなに離れて居るのにね……」

 

「換気扇…

 強にしてみますね……」

 

「ひとつだけ……

 聞いてくれる?……」

 

「はい?」

 

「刃は真下に落としても切れないの……

 それは潰して居るだけ……

 刃はね…

 スライドさせたとき

 初めて切ることが出来るんだよ……」

 

 

「センパイ……」

 

「ん?」

 

「あの…

 あの…ちょっとだけ……

 ちょっとだけ近くで……

 見てもらっても…

 良いですか?……」

 

「良いよ……」

 

 

「あの……

 センパイ?……」

 

「何?……」

 

「ちょっと……

 近過ぎるかな?…………

 って……」

 

            TO BE COMUGIKO

 

 

玉葱はよく冷やしたものを

しっかり研いだ適正な刃渡りの刃物で

ちゃんと刃をスライドさせて切ろう

そして換気扇は強で

それでも私は

泣いちゃうけどね……