~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~
あれから
半年くらいが経過した夜だった…………
笑いながら私の髪を掴み
あまり清掃の行き届いて居ない床面へ押しつける施設長……
私の髪を掴んで居ないほうの腕を
私の膝裏に入れて持ち上げたとき…
「半年以内に自殺する予定とかってあります?」
と尋ねたが
無言で入れようとしたので
とりあえず
引き金を引いた
トカレフは貫通力が凄く
こういう使い方は非常に危険なのだけれど
旨い具合に私の足は持ち上げられて居たので
気にする必要は無かった……
貫通した銃弾が丸くちいさな穴を開けた床面で
自分も丸くちいさくなり
自身の太股を押さえて何やら叫ぶ施設長……
よくは聞こえなかったが
見ためが五月蠅いので
目視確認出来るように銃口を向けて
「それ以上騒いだら頭にも穴が開きますよ?」
と言ったら大人しくなった……
いつものように
もう一方の足と両肩も打ち抜いて
動けなくしてから
もう一度……
「半年以内に自殺する予定とかってあります?」
と
聞き直したが
私の発言に興味が無いらしく
私の求める返事は返ってこなかった…………
フロントに電話して
預けて在るものを持って来てもらい
いつもより多めにチップを渡してから
「いつもより少し時間かかりそうなんだけどダメかな?」
と言ったら
「いいですよ」
と
言ってくれた………………
TO BE COMUGIKO