証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

送迎のひとがくれたもの №2

~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~

 

 

 

音を立てないようそっと部屋の鍵を開けると

 

あの客がベッドに横たわって居り

 

気持ちよさそうに寝息を立てて居た…

 

 

さっき送迎の人に言われた通り

 

トカレフを両手で構えて

 

絶対に外さぬよう

 

銃口が密着する寸前まで接近し

 

引き金に

 

力を込める…

 

左膝を打ち抜くと…

 

どうやら客は目を覚ましてしまったようなので

 

右膝も打ち抜き

 

左肩と右肩も

 

続けて打ち抜いた…

 

銃口をくちに入れて

 

「あやまれ」

 

そう言った……

 

でも…

 

そう言っても客は…

 

何も言わなかった……

 

仕方が無いので私は

 

引き金が動かないよう注意して

 

トカレフのグリップでくちを殴りつけながら

 

「あやまれ」

 

 

言い続けた……

 

客の歯が全て折れて居ることに気付いたのと

 

時を同じくして

 

客が眠って居ることにも気付いた私は

 

一回目にこの部屋を訪れた際

 

客が私を脅すのに使ったナイフで

 

客の耳を削ぎ落として目を覚まさせた

 


バランスが悪いのは可哀想なので

 

もう片方の耳も削ぎ落としてあげてから

 

手足に数十箇所の深い刺し傷をつくってやったら

 

客が涙を流して居たので

 

やっと反省したのかと思い

 

私はもう一度

 

「あやまれ」

 

 

そう言った……

 

 

結局客は

 

パクパクとくちを動かすだけで

 

謝らなかった……

 

時計を見ると

 

送迎のひとを起こす時間が近づいて居た…

 

仕方ないので

 

客の右脇腹に銃口を当て

 

何回か引き金を引いた…

 

大きな衝撃が4回

 

あとはカチンカチンという小さな反応しか無かったので

 

真っ赤に染まって行くシーツと

 

客の顔を見てから

 

ホテルを出た………

 

 

車に戻ると送迎のひとはもう起きて居て

 

なにやらくちをパクパクさせて居る……

 

私はこの時初めて

 

自分の耳が

 

トカレフの発砲音で聞こえなくなって居ることに気付いた………

 

 

              TO BE COMUGIKO