｢おお 酒森おはよう｣
｢あ…主任……
おはよう御座います………｣
｢それ
お弁当か？｣
｢あ……はい…………｣
｢課長から聞いたよ
ダイエットしてるんだって？｣
｢あ……
まあ………
ダイエットっていう程では無いんですけど…………
ちょっと………｣
｢いや……
社員食堂のシェフが
デンマーク人だったかオーストラリア人だったかに変わってから
料理自体格段に旨くなったのは良いんだけど………
あの女の料理……
脂質と糖質量ハンパ無いからな……………｣
｢そうそう そうなんですよ………
こないだなんかパスタのコーナーで
パルミジャーノ・レッジャーノだけじゃ無くて
サワークリームまでかけ放題になってて…………｣
｢ああ…そうだったな………｣
｢そうなんですよ………
そんな誘惑に抗えるような人間なんて…………
この世に存在すると思いますか？…………｣
｢いや……
そんな人間は一人たりとも居ないだろう………
実を言うと……
私も最近…
ちょっとウエイトが気になっててな……｣
｢主任もお弁当にしてみたらどうです？
課長もお弁当にしようかなって言ってましたよ？｣
｢ああ……
そうだな…………
そうして……みるか…………
……………
ところで酒森…………｣
｢はい？｣
｢どうだ？
お弁当に変えて……
体重の変化とか…………
どんな感じなんだ？｣
｢ああ……
それが………
何故か以前より少し増えて来て居て………
ちょっと謎なんですけど……………｣
｢そうか…………
何故だろうな……………
まあ……でもやはり継続は力だよ……
どんなことでも
結果が出るまでには
時間がかかるものさ｣
｢ああ……
そっか……
そうですよね…
私…
頑張ってこのまま結果が出るまで
続けてみます｣
TO BE COMUGIKO
