証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の日常を描いた物語です(・∀・)♡

よく在る怪異とトマトソース?!

~ BARで ~

 

 

今が三月だということを

 

疑いたくなるような寒さで

 

いつもより

 

少し早い時間に目が覚めた……

 

 

時計を見ると

 

未だ床についてから

 

40分しか経って居ない…

 

もう少し寝て居たかったが

 

どのみちあと30分もすれば起きる時間……

 

私は出かける準備を始めることにした………

 

 

表へ出ると

 

この異常ともいえる寒さの理由は

 

すぐに解った…

 

私の頬に触れたそれは

 

未だLEDに変えられて居ない旧式の

 

明滅を繰り返す街灯に照らされ

 

まるで

 

夏の夜の蛍だった……

 

しかし

 

夏を思ったのも束の間

 

実際の冷え込みは尋常で無く

 

これは本当に雪だけによるものかと

 

別の何かについて

 

考えて居る自分が居た……

 

 

店までの距離は遠くない

 

何事も起こる前に

 

早く店に着きたかった…

 

急ぎ一歩を踏み出す…

 

人や車は勿論

 

動物たちも

 

未だ寝床の中に居る時間…

 

ほぼ無音

 

強いて言うなら

 

ジャケットの衣擦れる

 

無視出来る程の音しか聞こえず

 

元々乱暴な歩き方を好まない私は

 

自身の足音すら聞こえないような静寂の中

 

ふと…

 

右足に違和感を覚えた……

 

聴覚的静寂に変化は無かったが

 

感覚的静寂が

 

突然打ち破られたのだ……

 

異様に冷ややかな感覚が

 

私の足首から

 

胸元まで

 

まるで氷に冷やされた水が

 

すっと流れるように這い上がり…

 

背筋が冷えた……

 

足下に視線を落とす…

 

青白い…

 

女の手だった……

 

爪が一枚も見当たらない…

 

強く掴まれた訳では無い……

 

私の足首を掴んだそれは

 

私の脹ら脛から膝へと纏わり付きながら

 

這い上がる……………

 

 

走ったのは覚えて居る…

 

店までの暗い道を

 

私は全力で走った……

 

ふと気付くと

 

私は左手に包丁を握って居た……

 

右を向いて

 

粘性の在る赤黒い液体が視界に入ったとき…

 

私は全てを思い出した……………

 



 

 

朝表に出たら

 

雪が降って居て

 

しかも少し積もって居たのに驚きました

 

三月に雪だなんて

 

温暖なこの地域ではあり得ないことだと思うのです

 

店に向かう途中

 

右足に絡み付いて来た

 

コンビニのビニール袋は

 

持ち帰りゴミ箱に入れました

 

ゴミはゴミ箱にちゃんと入れなくてはなりません

 

その後野菜を刻み

 

 

トマトソースを仕込みました

 

 

勿論今晩予約していただいて居るお客さん用です

 

 

ディナー営業開始までに

 

人参を収穫し

 

 

意外と量が在ったので

 

 

一部糠床へ投入しておきました

 

 

私は一日一食なので

 

 

大体いつも

 

 

こんな感じのシンプルな賄いを

 

 

お客さんの来店時間前にいただいて居ります

 

 

朝仕込んだトマトソースは

 

 

自家製のハーブソーセージと合わせて

 

手打ちのカヴァティエッディでご提供することが多いのですが

 

 

勿論そこは

 

お客さんがその時一番喜ぶ内容に

 

臨機応変に合わせる様にして居ます

 

 

              TO BE COMUGIKO

 

 

おまけ

 

 

~ BARで 鯖戸 ~

 

 

「ねえねえバーテンダー……」

 

 

「はい?」

 

 

「約束してたトマトソース…

 忘れずに

 つくっといてくれた?……

 あ…

 今日の卵黄もすっごい美味しい……

 柑橘も美味し過ぎ♡」

 


「ちゃんとつくって在りますよ

 どうぞ

 いつもの生発芽玄米サラダです」

 

「あ~♡

 やっぱりこれが無いと

 始まんないよね♡

 GINのニートとの相性もホント抜群だよ♡

 呑んじゃった…

 何か別のカクテルつくってよ♡」

 

 

「OK

 はいどうぞ」

 

 

「うわ~

 ヤバ…

 無茶苦茶良い香り……

 あれ?

 でも何で?

 こんな時期にバタフライピーが咲くはず無い……」

 

 

「気になりますか?」

 

 

「んーん

 ぜんぜ~ん♪

 美味しかったらそれが正解~♡」

 

 

「それじゃあ

 トマトソース

 行っちゃいます?」

 

 

「行っちゃいま~す♡」

 

 

「どんな感じにして欲しい?」

 

 

「何か私今日かなり軀冷えてるから

 超暖まる感じの……

 って

 もう出来てんじゃん!!」

 

 

「これでしょ?」

 

 

「そーだよ

 もう……

 軀の芯まで暖まる…

 あ~~

 ホント旨い………」

 

 

「今夜はもうピッツァは要らない?」

 

 

「何で?

 解ってるくせに……」

 

 

「はいどーぞ」

 

 

「わ~♡

 これもヤバいやつだ……

 幸せ~♪♡

 これ食べてる間にパンとか焼ける?

 シンプルなヤツで良いからさぁ…

 ほら…

 こないだ食べさせてくれた

 自家製酵母でキノコとか乗ったやつとか♡」

 

 

「もう焼けたよ

 これでしょ?」

 

 

「これこれ~♪♡

 ねーねー

 後でもう一枚ピッツァは焼いいて~♡」

 

 

「…OK……」

 

 

今日無茶苦茶食べるなぁ……

生地…足りるかな……

 

 

             おまけのTO BE COMUGIKO

 

 

もっと食べさせろ~♪♡