~ クラスメイト ~
よくもまあこんなに大きな声が出るものだ……
と
そう思わずには居られないほどの音量で…………
「パパァーーーーっっ!!
アイツらを殺してぇぇぇぇぇええっっ!!!
滅茶苦茶にして殺ってぇぇぇぇぇええっっ!!!」
と
女が叫んだ………………………………………………………………
その直後
男達に駆け寄ろうとして居た女の脚が……
ピタリと
止まる……………………
どうやらやっと
『パパ違い』に
気付いたらしかった………………
すぐに方向転換し
全力での逃走を試みた女だったが………
ジャージを着た若い男に
すぐ髪を掴まれて
私がせっかくキレイに洗ってあげた顔を
地面に強く押しつけられて居た……………………
「パパぁ♫♡」
パパらしきオジサンは
藤子にとっては
もう完全にパパらしい……………………
抱き合うふたり……………………
そう……
私が電話したのは
繁華街で出会った
あのお医者さんと思しき
パパらしきオジサンだった………………
パパらしきオジサンに
簡単な事のあらましを話すと……
さすがお医者さん
すぐに理解してくれて……
女の顔を地面に押しつけて居る若い男と
もう一人の若い男に
「聞いてた?」
と
言った……………………
若い男ふたりは
「はい!!」
と
とても快活で
好感の持てる明るい返事をし
パパらしきオジサンの合図と共に
私の求める行為を始めた…………………………
藤子は既に撮影を開始して居る……
女は私に向かって
「クソッタレぇぇぇぇぇええっっ!!!
死ねっっ!!死ねぇぇぇぇぇええっっ!!!!!」
と
喉が切れて血が出てしまうのではないかと
そんな心配を禁じ得ないほどの声で
呪詛の言葉を投げつける………………
ハリウッド映画の吹き替え版以外で
初めて聞いたかも知れないその台詞に
私は思わず
爆笑してしまった……………………
その様子を見て居た藤子と
パパらしきオジサンも……
大爆笑して居た………
とても和やかで
平和なムードで在る……………………………
…………………………………….
……………………………………
そうそう……
こんな感じ
こんな感じ……
……………………………………
あのときのことを思い出しながら
私は
女の顔を踏みつけた………………………………………………………………………
TO BE COMUGIKO