～ クラスメイト ～
｢因みにあの女……
どこまで殺って良いんだい？｣
パパらしきオジサンに
そう尋ねられたので……
｢最後まで殺って貰って大丈夫ですよ｣
と
答えた………………………………
女のことは
どうでも良かったが……
若い男達が可哀想だと思ったので
次の撮影は
翌日に持ち越すことにした…………………………
今回撮影したジャンルは
一般的に人気のそれで……
かなり需要は高いらしかったが……
悪く言えば凡庸……………………
だが……
次回の撮影では
マニアに向けた
数は出ないが
一本の取引価格が高額になるものを
撮るのだという……………………
………………………………
この日
藤子はパパらしきオジサンと
少し買い物に行って来ると言って……
朝まで戻らなかった……………………
……………………………………………………
翌日
カメラを手にして居たのは……
藤子では無く
パパらしきオジサンだった…………………………
今回は藤子も……
女優として出演するらしい……………………
パパらしきオジサンは
藤子の顔や刺青は撮さないから
個人として特定される心配はないので
安心して良いと言った……………………
パパらしきオジサンは
先ず……
藤子に演技指導を行う……………………
物覚えの良い藤子は
一回聞いただけで
全てを理解したようだった…………………………
南京錠に
鍵を差し込み……
猪の檻から
女を引きずり出す藤子………………………………
パパらしきオジサンの構えるカメラは…………………………
既に回って居た…………………….
最初のシーンは……
石を握って
パンチ力を増強させた藤子が……
女の顔を……
執拗に殴りつづける……………………
というところから……
始まった………………………………
……………………………………
まだ十発も殴らないうちに……
ぐったりとして……
動かなくなる
女……………………………………
藤子は元々パンチ力が強い…………
石など握る必要などないのに……………………
そう考える自分を妄想したが……
現実の私にとっては
どうでも良いことだった…………
私の興味は……
この女にとって
それが苦痛かどうか
屈辱的かどうか
…………………………
シンプルにいえば
女にとって……
それが嫌なことかどうか…………
それだけだったからだ……………………
パパらしきオジサンが……
バケツの水を掛けて……………………
女を目覚めさせる……………………
この日は
いつもの若い男達が来て居なかった……………………
パパらしきオジサンに
その理由を尋ねると……………………
｢今日は自分が愉しみたいと思って…………｣
と
恥ずかしそうに
そう
答えた……………………………………
恥ずかしそうにするパパらしきオジサンを見て私は………………
なんか……
可愛いな…………………………………………
と
そう……
思った……………………………………
…………………………………………
女がまた気を失い……
藤子の……
女を殴る手が止まる…………………………
するとまた……
パパらしきオジサンが
バケツで女に水をかける……………………
この繰り返しが……………………
三十分くらい……つづいたろうか……………………
女は
水をかけられれば
一応目を覚まして居るようではあったが…………
もう目を覚ましても
あまり目立った反応は
示さなくなって居た………………………………………………………………
TO BE COMUGIKO
カラフルな軀を露わにし……
藤子と
交代した……………………
