~ BARで 鯖戸 ~
二種類以上のミニトマトを
長年栽培して居ると…………
自然交配で
色んな形やサイズ……
色が出現する…………
今年は
ミニと言うには
少々大きめのが……
出現した………………………………
※因みにこの畑で最初に育てたのは
真っ赤な小丸の『ペペ』と
流線型の黄色『品種不明』でした……
それ以来
毎年勝手に堕ちた種から野良生えし
自然交配を繰り返し……
現在に至ります………………
「はい棕櫚さん
TKGが出来たよ」
「おお~♪
トマト盛り盛りじゃん♡
ど真ん中の……
ヘタ付いてるヤツだけが…………
卵黄だね!!
な~んてね……
フフフ……
ホントの正解は……
全部卵黄だよね♪♡
間違いない♡」
最初ので合ってたよ?………………
まあいいや……
無視してピッツァ焼こっと……
お前も絶対……
逃がさない…………
今夜は……
甘長だけでなく……
甘藍の葉芯も心配だから……
束縛…………
試しに甘長一本だけフリーダム………………
「?……
棕櫚さん……
どうかした?
なんか今夜……
おとなしくない?……………………」
「わたしが今おとなしい理由に
何かこころあたりはないのかな?」
「え?
私?
………………
いや……
私には全然無いけど?……………………」
「……………………」
よし
ピッツァが焼けたぞ…………?
あれ?……
ああ…………
束縛しなかった甘長が居ない…………
まあ…………………………
そりゃそうだよね……………………
次からはやっぱり……
一匹残らず束縛しよう……………………
仕上げにハーブと
EXV…………
「棕櫚さんおまたせ
ピッツァが出来たよ」
「ねえねえバーテンダー
今夜は……
あ~んって
食べさせて欲しいな………………」
「どうしたの?
べつにいいけど……
そんな甘える女だったっけ?」
「そーゆー訳では……
ないのだけれど……
……………………………………
わたしの気持ちを伝えるよりも……
コイツが冷める前に……
早くわたしのおくちに…………
入れて欲しい……………………………………」
「はい
あ~ん」
「旨~い♪♡」
TO BE COMUGIKO