～ クラスメイト ～
ターゲット発見……
今日も私は
カバンから出した特殊警棒を伸ばしつつ……
女の背後に忍び寄り
後頭部を強めに一発………
と…
その寸前
黒いスーツの男に手首を掴まれた……
いったい何故…
てゆーかコイツ……
何処から出て来た？………
鼻に一発入れて逃げようと思ったら
顎に強い衝撃を感じ
一瞬視界が歪んだ後
歪んだ視界の周りから
無数の黒い髪の毛のようなものが
中心に向かって浸食して来た………
視界が真っ黒になる寸前
私の瞳に映って居たのは
後ろから羽交い締めにされた藤子の
淡い
水色の左目だった………………
あれからどれくらいの時間が経過したのだろう……
いろんな音や声が入り交じる
騒がしい場所で薄目を開ける私……
軀の自由は利かず
すぐに今
自分の軀に何が起こって居るのかは解った……
薄目を開けたその先には
私と同じ状況の藤子が居たので
申し訳無いな……
私の不注意で藤子まで…………
と
思ったが…
声の出し方や台詞…
腰の使い方に至るまで
昨夜一緒に観たレンタルビデオの
完コピだった………
一度見た物を
すぐに体現できる……
これは藤子の
類い希なる才能だ………
藤子の淡い水色の左目を見た……
どうやら藤子は…
この状況を
愉しんで居るらしかった……
もしかしたら藤子は…
これを何かの遊びだと…
勘違いして居るのかもしれない……………………
TO BE COMUGIKO
なんかちょっと笑っちゃったりとかしません？
