証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

そろそろお味噌の仕込み時期?!

~ 追憶 武仲 ~

 

 

 

たぶんこの金髪美人も沢居ハンマと同じで、

 

俺にやられていることなど全く気付いていないと思う。

 

中に二回出したところでチャイムが鳴り、二限目が終わった。

 

 

 

床を拭く俺の傍で、

 

未だ気を失ったままでいる金髪美人に、

 

靴下を履かせているあいつ……。

 

女を散々なめに遭わせておきながら、

 

その後で見せるこういう優しさ……。

 

こういうのもモテ要素のひとつなんだろうな……、

 

 

思った瞬間、

 

長く記憶の隅に追いやっていた父のことを思い出した。

 

そういえば父も女をボコボコに殴りながら散々にやって、

 

後で抱きしめていたな……。

 

父の周りにも、いつも美人が集まっていた……。

 

父のことを思い出していたら、

 

金髪美人に靴下を履かせ終えたあいつがくちを開いた……。

 

「ねえ武仲ぁ、この女のクラス知ってる?」

 

「ああ……、沢居先輩と同じクラスだと思うから解るけど?」

 

こいつは空気が読めない……、

 

というか、

 

読まない節ががある……。

 

嫌な予感がした。

 

「いまから連れてってやろうよ」

 

当った……。

 

「え?あの……、マジでおっしゃってます?」

 

沢居ハンマのクラスといえば、

 

沢居ハンマを筆頭に、

 

問題児ばかりが集められた超武闘派の激ヤバクラスとして有名だ……。

 

正直、

 

俺は行きたくない。

 

かっこ悪いからおくびにも出す気はないけれど、

 

正直怖い。

 

マジで怖い。

 

「いやぁ……、俺は……、いいよ……」

 

「え?なんで?」

 

「いやぁ……、なんでっていうか……、

 ダリぃっていうか……」

 

「……ふーん……、

 じゃあいいや、僕一人で行くから。

 この女ボロボロにしたのは僕と同じクラスの武仲君ですって、

 この女のクラスの人達に言っとくね」

 

マイナス二百七十四度くらいの冷たい目で、

 

口元だけに笑みを携えながらそう言ったあいつからは、

 

何の駆け引きも無い、

 

唯の本気だけが伝わって来た……。

 

「やめてよ……、マジで……、さぁ……」

 

「じゃあ一緒に行く?」

 

「……、はぁ…………、解った……、解ったよ……」

 

「無理して行かなくてもいいんだよ?ダリぃんでしょ?」

 

「もう全然ダリくないです、

 すっごい行きたいので、一緒に行かせてください」

 

「正解」

 

靴下だけ履かされて、

 

他には何も身に付けていない金髪美人を、

 

あいつが俺におぶらせようとするので、

 

「ちょっと待ってくれ、もう少し何か着させようよ……」

 

「え?なんで?面倒だからやだよ」

 

「いや……、あの……、

 あの、ほら、風邪ひいちゃったら可哀想だし、

 あの……、

 俺が着させるからさぁ……」

 

「じゃあ、いいけど急いでよ?

 休み時間終わっちゃうから……」

 

「ああ」

 

 

あいつが急かすので、

 

結局制服の上着を被せるだけに終わったけれど、

 

それでも靴下オンリーよりはマシ。

 

俺は今、

 

下半身丸出しの金髪美人をおんぶして、

 

沢居ハンマ率いる問題児達の巣窟目指して歩いている。

 

この金髪美人、

 

かなりスリムな体型なのに以外と重い。

 

その重さとは別の重さで進みにくい脚に鞭打ち、

 

俺は黙って歩を進めた……………………………………

 

 

 

 

 

     TO BE COMUGIKO

 

 

 

 

 

 

一年前に仕込んだ通常熟成の自家製味噌が……………

 

 

もう……………

 

 

こんだけしか残ってない…………………

 

 

今期の仕込み量……………

 

 

もう一瓶増やそうかな………………

 

 

「おーい朔乃ーーー!

 味噌仕込む準備するから来てくれーーー!!」

 

はいはーい
何したらいいですかー?

 

解ってんだろ?
ガキじゃねーんだから…………………………

 

んぐ…………………………

 

国産の生米糀発注しときますね…………………………