「酒森…
私に言いたいことが在るんだろ?……」
「いったい何の事でしょうか?………」
「酒森…
私は怒って居るんじゃ無い…
ただ事実が知りたいだけなんだよ…
毎回そう言って居るだろう?………」
「大変申し訳ありませんでした…
今回は何を殺れば良いでしょうか?…」
「良い子だ……
本社に配属される予定の新入社員が
今日こっちへ研修に来るのは知って居るな?」
「いえ…
知りません…」
「朝礼で言ったぞ?」
「………」
「まあいい…
その新入社員の教育を
酒森
お前に任せる」
「断れないやつでしょうか?…」
「罰だからな」
「……
承知…しました……」
「酒森……」
「……はい……」
「どうして今日…
私の弁当が……
助六だと解った?……」
「主任のお弁当は……
毎朝……
必ず確認して居ます……」
「……」
「主任……」
「何だ?」
「何故……
何故私が……
何故私が犯人だと解ったのですか?……」
「……」
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「あなたが新入社員の娘だね?」
「はい私が新入社員の娘です」
「何か質問とか在る?
私に答えられることなら答えるよ?」
「ありません」
「そう…」
「はい」
「ところでどうして…
この会社を選んだの?」
「求人広告を見て
ここしか無いって
思ったからです」
「?」
「金髪&ピアスOKっていう企業はよく在るんですけど
刺青&全裸OKっていう企業は希有なんですよ
他にもう一社在ったのですが
本社が家から近い
この会社を選びました」
「ああ…
そう…………」
TO BE COMUGIKO